薬物犯罪の最新事情、大麻リキッド 埼玉県川口市の大麻取締法違反の刑事事件に詳しい弁護士
埼玉県川口市在住の自営業Aさんは、ネットを通じて知り合った売人から、大麻濃縮物を電子たばこのように気化させて吸う「大麻リキッド」を購入したところ、売人の摘発を通じて購入者であるAさんにも捜査の手が伸び、埼玉県警川口警察署によって大麻取締法違反の疑いで逮捕されました。
翌日、事件は検察官に送致され、検察官はAさんに対する勾留請求を行い、裁判所はAさんに対して10日間の勾留決定を下しました。
【薬物犯罪は大麻回帰の方向へ?】
平成30年5月23日朝日新聞の記事によれば、大麻に含まれる幻覚成分を人工的に抽出し、精製した濃縮物の摘発が急増していようです。
2016年5月、関東信越厚生局麻薬取締部は、大麻の幻覚成分を抽出した濃縮物のひとつである「大麻ワックス」を全国で初めて摘発し、以降、大麻濃縮物の摘発が相次ぎ、同部が鑑定した検体数は2016年22件から、今年は4月末時点ですでに80件に急増しています。
また、大麻濃縮物の一つで、電子たばこのように気化させて吸う「大麻リキッド」を所持したとして、東京都の音楽とタレント活動をしていた男性を大麻取締法違反の疑いで逮捕された事件について、今年5月22日、東京地方裁判所は懲役3年執行猶予5年の判決を下しました。
上記刑事事件では、被告人は、東京都の自宅マンションで、真空パックされた乾燥大麻計約545グラムや大麻の幻覚成分を濃縮した「リキッド」約14グラムなどを所持したとして起訴されていました。
大麻リキッドは、電子たばこに取り付けるカートリッジタイプで、幻覚成分は約60%という高濃度であり、被告人宅からは、複数の電子パイプも見つかっていました。
大麻リキッドは、電子たばこのような新規性により、違法な薬物を利用する者の間で人気が出始めているそうですが、生成された大麻成分の濃縮物を直接吸引するため、幻覚作用が極めて強く、専門家らは警鐘を鳴らしています。
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(埼玉県警川口警察署への初回接見費用:36,600円)