SNSを利用した集団窃盗の少年事件 埼玉県春日部市の少年事件に強い弁護士
埼玉県春日部市の高校生Aさんは、市内の同年代の少年らとSNSを通して連絡を取り合い、SNS上で裕福な者や金目の物がある場所を物色し、その対象の住所等を突き詰めたうえで空き巣等の窃盗行為を集団で繰り返していたとして、埼玉県警春日部警察署によって住居侵入罪および窃盗罪の疑いで逮捕されました。
Aさんは、逮捕後勾留され、10日間の勾留後、さらに10日間の勾留延長が決定しました。
(平成30年11月12日朝日新聞の記事を元に、場所や態様の事実を変更したフィクションです。)
昨今、少年(20歳未満の者)による特殊詐欺等が報道を賑わせているところ、その共通の背景として、SNS上で「割のいいバイト」等と称したり、時には直接犯罪行為であるとして、窃盗や詐欺への参加を呼びかけるネットワークが存在するようです。
さらに、愛知県尾張地方や岐阜県で昨春以降、空き巣などの集団窃盗を繰り返していたとして、10~20代の少年ら35人を愛知県警が摘発していたことが判明しました。
少年らはSNSなどを通じて集まり、事件ごとに入れ替わり、今年10月下旬までの約1年半の間に、計約160件の窃盗や窃盗未遂などを繰り返し、被害総額は3000万円にも上ると言われています。
警察の調べでは、少年らは事件ごとにSNSで連絡を取り合い、3~5人のチームを結成し、金銭や金目の物がある個人宅や店舗を見出す役、その侵入のための情報収集をする役、実際に窃盗を行う役等を分担しながら、蓄積した犯罪ノウハウを生かし、さらに知人らを窃盗に誘って犯罪行為を繰り返していたと言われています。
一般に、窃盗罪の中でも、集団による計画的な窃盗は態様が悪質で違法性が高く、かつ共犯者間の罪証(証拠)隠滅が疑われることから、逮捕に引き続いて勾留、および勾留延長が命じられる傾向が強く、成人の刑事事件であれば、法定刑の範囲で重く処罰される傾向にあります。
少年の場合でも、勾留および勾留延長の後、家庭裁判所に事件が送られた後でも、観護措置決定が下され少年鑑別所に収容され、審判を迎える可能性が高く、審判の結果、少年院送致が決定する可能性も少なくありません。
少年事件では、被害者に対する示談等も大切ですが、少年が内省を深め、非行を矯正して社会復帰するための環境づくりも重要であり、少年事件の付添人として経験豊富な弁護士に事件を依頼することを強くお勧め致します。
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(埼玉県警春日部警察署への初回接見費用:38,200円)