モデル勧誘で準強制わいせつ罪成立? 埼玉県川越市の性犯罪の刑事事件に強い弁護士
埼玉県川越市の芸能事務所勤務のAさんは、市内の繁華街で「モデルに興味はありませんか」と女性Vさんに声をかけ、事務所についてきたVさんに対して「モデルに適した体形か確認する」と言って胸や腰を触る等わいせつな行為をしたとして、埼玉県警川越警察署により準強制わいせつ罪の疑いで逮捕されました。
(フィクションです。)
【準強制わいせつ罪の「抗拒不能」とは】
強制わいせつ罪(刑法第176条)が成立するためには、13歳以上の者に対するわいせつ行為の前提として、暴行または脅迫を用いることが必要です。
しかし、実際には暴行または脅迫を用いなくとも、相手が物理的・心理的に抵抗できない状況を利用して性犯罪に及ぶケースがあり、強制わいせつ罪と同様に処罰する必要があります。
準強制わいせつ罪(刑法第178条第1項)は、人の心神喪失や抗拒不能に乗じたり、人を心神喪失や抗拒不能にさせて、わいせつな行為をした者は、暴行や脅迫がなくとも強制わいせつ罪と同様に処罰することを定めています。
「抗拒不能」とは、被害者が抵抗できないようにしたり、または正当な理由があると被害者を誤信させて抵抗の意思を失わせることを言います。
「抗拒不能」について過去の判例から類型化すると、被害者を催眠状態にさせること、医師の施術等必要な行為と誤信させること、業務上必要な身体検査等と誤信させること、等によって被害者を抵抗できなくさせるケースが多いようです。
特に上記3番目の例のように、モデルや女優等の審査や身体検査、演技指導等と誤信させてわいせつ行為に及び刑事事件化する例があり、今年8月28日には、福岡市において、モデルの勧誘を装って声をかけて女性の体を触るなどした男性が、準強制わいせつ罪の容疑で逮捕されました。
性犯罪の刑事事件で逮捕された場合には、刑事事件専門の弁護士に事件を依頼し、被疑者の身柄解放と迅速な示談交渉を進めてもらうことが大切です。
埼玉県川越市で、モデル勧誘等により準強制わいせつ罪で刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警川越警察署への初回接見費用:38,700円)