Archive for the ‘暴力事件’ Category

埼玉県上尾市で駅の交通トラブルで傷害罪

2019-10-26

埼玉県上尾市で駅の交通トラブルで傷害罪

駅など多くの人が行きかう場所にて、交通マナー等のトラブルから暴力事件に発展した場合の刑事責任について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所さいたま支部が解説します。

埼玉県在住の会社員Aさんは、通勤に利用する埼玉県上尾市のJR高崎線上尾駅の改札口付近と歩いていたところ、スマートフォンを見ながら歩いていた男性Vに体当たりされる形になり、進路を妨害されてしまいました。
謝罪もせずに立ち去るVに腹を立てたAさんは、後ろからVに近づき、Vに対して体当たりを行いました。
バランスを崩したVは、倒れる際の姿勢が悪かったために腕の骨を折る負傷を負ってしまい、通行人が警察を呼んだために、駆けつけた埼玉県警上尾警察署の警察官によってAさんは傷害罪の疑いで現行犯逮捕されました。
(フィクションです。)

上記刑事事件例は、JR南武線武蔵小杉駅改札口近くで男性を突き飛ばし重傷を負わせたとして、今年10月24日、神奈川県警中原警察署が、横浜市港北区の自称アルバイト男性を傷害罪の疑いで逮捕した事案をモデルにしています。
逮捕容疑は、18日午後0時40分頃、JR南武線武蔵小杉駅改札口近くで、被疑者が同区在住の無職男性(85歳)を突き飛ばして転倒させ頭蓋骨骨折などの重傷を負わせた疑いで、被疑者は事実を認めている模様です。
被疑者と被害者に面識はなく、警察では突き飛ばす前に何らかの交通トラブルがあったとみて調べを進めています。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所さいたま支部においても、電車内や駅構内において、交通トラブル等から小競り合いや喧嘩となり、暴行罪傷害罪などの暴力犯罪刑事事件化してしまった方のご相談が寄せられることがあります。

その内何件かは弊所にて受任となりましたが、電車内や駅構内という多数の人目につく公共の場所における犯罪であるために、現行犯逮捕や事後的な被疑者の特定による逮捕に至るケースも多くあります。

このようなケースでは、被害者が逮捕事実を素直に認め、捜査機関に対して協力的な対応を行うことを前提に、被害者との接触を断ち、被害者に対する威迫や暴力による罪証(証拠)隠滅のおそれがないことを示すべく、例えば被害者と遭遇するおそれのある交通機関の利用の一時自粛や同居の家族による監督を徹底する等して、身柄拘束からの釈放を訴えかけ、在宅での捜査へ切り替えるよう働きかけを行います。

また、仮に釈放された場合であっても、それをもって事件が終了とはならず、例えば傷害罪であれば15年以下の懲役または50万円以下の罰金という法定刑の範囲内で、検察官が当該事件に対する刑事処分を決定していきます。

上記刑事事件程度の暴行による傷害罪刑事事件であれば、量刑相場としては罰金20万から30万円程度が科されることが予想され、被疑事実について同意していおり被疑者が望むのであれば、検察官が罰金の略式命令を求める手続きを行い、裁判所がそれを認めた場合には、公開の刑事裁判を開くことなく、罰金の納付をもって即時事件が終了することになります。

このような事案で不起訴処分を勝ち取るには、被害者に対する示談の締結が必須と思われます。
罰金という前科を避けたいのであれば、想定される罰金額よりも多少多めの示談金を提示し、かつ、被害者に対する謝罪と再犯防止や二度と接触しないよう誓約する旨を約束することによって、示談に応じて頂ける可能性が広がると言えます。

ただし、電車内または駅構内でのトラブルから興奮冷めやらず、被疑者に対して強い憤りを抱えている被害者も多いため、刑事事件の示談交渉に経験豊富な弁護士に依頼することが安全と言えます。

埼玉県上尾市で駅のトラブル傷害罪などで刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回無料相談や初回接見サービスをご検討ください。

埼玉県さいたま市で通り魔事件

2019-10-16

埼玉県さいたま市で通り魔事件

通り魔事件から生ずる刑事責任について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所さいたま支部が解説します。

埼玉県さいたま市の浦和駅を通勤していた会社員女性Vさんは、駅から出た時、太ももあたりに痛みを感じたため確認すると、刃物で切られたと思われる切り傷から出血していました。
Vさんは最寄りの交番に飛び込み、埼玉県警浦和警察署あてに通り魔の被害にあったと被害を訴えました。
警察が通り魔による傷害罪の疑いで捜査を開始したところ、間もなくさいたま市内に住む無職男性が傷害罪の疑いで逮捕されました。
(※フィクションです)

【通り魔事件で問題となる刑罰】

今年10月16日午前9時頃、東京都港区の東京メトロ銀座線虎ノ門駅近くの交番で、通勤中だった30代の会社員女性が通り魔によって右太ももに約5センチの切り傷を受けて2週間の軽傷を負った傷害事件をモデルにしています。
被害者女性は「足がちくちくする」と異変に気付き、確認したところ、出血しており、ズボンも切られていたとのことで、警察が通り魔傷害事件として捜査を進めています。
女性が通り魔の被害にあった場所は、虎ノ門駅改札を出で出口に向かう途中であり、通勤客で混み合っていたため、通り魔は身柄の特定に時間を要すると思われます。

一般的に、通り魔とは、通りすがりに人に不意に危害を加える者を言います。
主に、通り魔は、①人の多いところで単発または複数の犯行を行うタイプと、②時間や場所を変えて散発的に犯行を行うタイプに分かれます。

一言で通り魔事件と言っても、加害者の犯行の動機によって成立する犯罪が変わり得る場合があり、人を殺すつもり、または殺してしまうかもしれないという認識をもって通り魔事件を行えば、多くの場合、傷害罪より重い殺人未遂罪が成立すると考えられます。

殺人未遂罪傷害罪暴行罪などの個人に対する犯罪は、被害者ごとに犯罪が成立するので、併合罪(45条)として、2つ以上の罪で有期懲役にする場合、その最も重い罪について定めた刑の長期に、その2分の1を加えたものが長期となります。

実際の事件例では、殺人未遂罪および銃刀法違反で懲役5年が科された例、同じ罪状で懲役7年が科された例、傷害罪および銃刀法違反で懲役1年6月執行猶予5年が科された例などがあります。

自分のご家族が逮捕されてしまった場合、特に通り魔事件のように重大事件であれば尚更、初回接見サービスをお勧めします。
これにより、刑事事件専門の弊所弁護士が、被疑者の方に今後の刑事事件についての見通しを説明し、取調べに対する助言等を行います。
懲役刑が言い渡される可能性が高い通り魔事件では、事件の初期段階から弁護士に動いてもらい、捜査機関の不当な取調べで不利な供述を取られないようにすることが後の刑事手続で重要となります。

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埼玉県日高市でコンビニのトラブルで器物損壊罪

2019-10-12

埼玉県日高市でコンビニのトラブルで器物損壊罪

コンビニで生じるトラブルから器物損壊罪等の刑事事件に発展するケースについて、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所さいたま支部が解説します。

トラック運転手をしているAさんは、ある夜、埼玉県日高市の道路を走っていたところ、用を足すついでに飲食物を購入しようとコンビニ店に立ち寄りました。
ところが、Aさんが会計を済ませる際、コンビニ店の店員の手際が悪く、それに対して謝罪もなかったことからAさんは苛立ち、店を去り際にガラス戸を強く蹴りつけたため、ガラス戸に大きなヒビがはいりました。
ガラス戸が破損していることに気付いた店員が埼玉県警飯能警察署器物損壊罪の被害を訴え、警察は店の防犯カメラからAさんの身元を特定し、器物損壊罪の疑いで警察への出頭を求めました。
(フィクションです。)

上記刑事事件例は、今年9月18日、コンビニのガラス戸を足蹴りして壊したとして、兵庫県警灘警察署が49歳の会社員男性を器物損壊罪の疑いでを逮捕した事案をモデルにしています。

警察によると、逮捕容疑は、17日午後7時前、神戸市灘区のコンビニにおいて、出入り口のガラス扉を右足で蹴って割った疑いであり、被疑者は事実を認めている模様です。

被疑者男性がコンビニ店を出るときに音がし、直後に足を押さえて立ち止まっていたため、店員が被疑者に近づいて様子を伺ったところ、コンビニのガラス戸が損壊されていたため警察へ通報し刑事事件化したとのことで、被疑者男性は、購入品を袋にまとめる際の店員の対応が不満だったと動機を供述しています。

経済産業省の平成28年度の商業販売額の調査によれば、小売業におけるコンビニエンスストアの成長は著しく、小売業全体でおよそ140兆円に達する巨大な市場において、コンビニは約11.5兆円(約8%)を占めるに至っています。
コンビニ業界全体では、市場の飽和による成長の鈍化が見られるものの、他の小売業との競争の中で、今後も緩やかに成長を続けるだろうと強く予想されているようです。

コンビニ店は、特に人口の集中する都市において店舗数を競い合う傾向があると言われ(いわゆるドミナント戦略)、今では見直されつつある24時間営業の業態もあり、刑事事件との関係で言えば、深夜のコンビニ強盗などで報道されることがあります。

また、コンビニ店は人件費削減と店舗拡大の戦略的観点から、自動支払いレジや各種官公庁への振込対応など様々なシステムを導入しているところ、特に未成年者に対する酒やタバコの販売禁止のための年齢確認システムについては、客が店員から年齢確認を求められたことに激高し、レジの液晶パネルを壊したとして、器物損壊罪の疑いで逮捕された事案も多く報道されています。

このように、ちょっとしたサービスに対する不満が、積もっていたストレスと反応して、店員や周囲の物にあたってしまい、刑事事件化する例がしばしば見受けられ、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所でも多くの相談を承っております。

器物損壊罪を定める刑法261条は、別の犯罪として規定されている、公用文書、私用文書、建造物等を除き、それ以外の他人の物を損壊または傷害した者に対して、3年以下の懲役または30万円以下の罰金を定めています。

器物損壊罪は、刑事告訴がなければ検察官が起訴することができない「親告罪」であり、その弁護活動にあたっては、被害者との示談締結によって告訴を出さない、または取り下げてもらうことが何よりも重要です。

ただし、被害者の目前で物を損壊して現行犯逮捕されたケースでは、被害者の処罰感情が強い傾向がありますので、その刑事弁護については、刑事事件の示談交渉の経験が豊富で、示談金や示談条件のノウハウに詳しい刑事事件専門の弁護士にお任せすることが良いでしょう。

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埼玉県さいたま市で会社内でのイジメで刑事事件化?

2019-10-06

埼玉県さいたま市で会社内でのイジメで刑事事件化?

会社内でのイジメ暴行罪傷害罪器物損壊罪等の刑事事件に発展する可能性について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所さいたま支部が解説します。

埼玉県さいたま市の会社に勤務するAさんは、会社の同僚とともに、会社の後輩であるVさんに対して日頃からイジメを行っていました。
Vさんの所有物を隠したり、業務連絡をVさんには伝えない等の嫌がらせから始まり、Vさんの肩や尻を叩いたり、飲み物をこぼすふりしてAさんに浴びせかける等の肉体的な攻撃に発展したため、Vさんは弁護士を通じてAさんらに対して不法行為に基づく損害賠償請求を提訴するつもりであることを連絡し、Aさんらの対応次第では暴行罪器物損壊罪等での被害届の提出も検討すると通告してきました。
Aさんは、自分たちのイジメによってどのような責任を負うことになるのか不安となり、埼玉県刑事事件を専門とする弁護士に相談することにしました。
(※フィクションです)

上記刑事事件例は、神戸市須磨区の市立東須磨小学校の20代男性教員が、同僚の先輩教員4人に暴行や暴言などのイジメを昨年から継続的に受けていた事実をモデルにしたものです。
この事案においては、加害側の教員たちは男性教員を羽交い締めにして激辛カレーを目にこすりつけるなどしたほか、男性教員の車を傷つけ、無料通信アプリLINEで第三者にわいせつな文言を無理やり送らせるなどしていたとされています。

一連のイジメ行為について、同校の管理職は今年6月ごろ、別の複数の教員からの相談をきっかけに把握し、加害側の教員を指導し、市教育委員会には、「人間関係のトラブル」などと報告したとされています。
9月になって市教育委員会は、男性教員の家族から男性教員の状態について連絡を受け、事実関係の調査を始め、イジメの被害が明るみに出たようです。

これらのイジメにより、男性教員は精神的に不安定になり、今年9月から休暇による療養を余儀なくされており、加害者に対する処分内容や職場の改善状況を踏まえ、刑事告訴について検討するとのことです。

この事案では、加害者らがコピー用紙の芯で被害者の尻をたたいて腫れさせたことについて傷害罪、LINEで別の女性教員らに性的なメッセージを送らせたことについて強要罪、男性教員の車の上に乗ったり、その車内に飲み物をわざとこぼしたりしたことについて器物損壊罪などの刑事責任が発生することが予想されます。

上記イジメによって刑事責任が生じる暴行罪傷害罪器物損壊罪強要罪については、被害者に対する真摯な謝罪や被害弁償、二度と同じことをしない旨の誓約事項を取り交わすことにより、刑事事件化を阻止する可能性が残されています。

ただし、被害者は加害者らに対して強い恨みや嫌悪感を抱いていることが通常であるため、被害者・加害者の当事者同士の話し合いは事実上不可能であり、このような示談や紛争仲介の経験豊富な弁護士が間に入って両当事者の意見を合意に導くことが現実的です。

会社内等におけるイジメなどによって、当事者間に民事上の紛争が起こり、それが刑事事件化する恐れがある場合には、早い段階で刑事事件の示談に強い弁護士に事件を依頼することをお勧め致します。

埼玉県さいたま市で会社内でのイジメ刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の無料法律相談または初回接見サービスをご利用ください。

埼玉県幸手市で車の走行妨害で暴行罪

2019-09-23

埼玉県幸手市で車の走行妨害で暴行罪

埼玉県幸手市の道路において、自転車を運転している男性が故意に車道に飛び出してきて、自動車の走行妨害しているとの通報が数多く寄せられるようになりました。
埼玉県警幸手警察署が捜査を開始したところ、ドライビングレコーダーに記録された映像から一人の男性Aが割り出されたため、警察は故意に不法な威力を用いて自動車の走行妨害したとして、Aを暴行罪の疑いで逮捕しました。
(フィクションです)

上記刑事事件例は、埼玉県桶川市で、車の目の前にわざと飛び出して急ブレーキをかけさせたとして暴行罪の疑いで男性が逮捕された事案をモデルにしています。
警察の調べに対し、男性は「運転手の驚く顔を見ると、楽しくなる」や「イライラも解消する」と事実を認める供述をしており、「ほかにも何件かやっている」とも話していて、警察は余罪を調べています。
※この事件は弊所で受任した事案ではございません。

自転車を運転して、走行している自動車を妨害することをもって「暴行」と言うと不思議な感じがしますが、暴行罪における「暴行」とは、従来から「人の身体に向けた有形力の行使」と解されており、判例では、人と驚かせる目的で、その人の数歩手前を狙って石を投げつける行為も「暴行」に該当すると判断しており、これと並行して考えれば、道路の運行上不必要な飛び出し行為等によって、自動車や自転車あるいは歩行者に対して、物理的な圧力をかけることは「暴行」と言って間違いないでしょう。

暴行罪の法定刑は、2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金または拘留もしくは科料です(刑法第208条)。

刑事弁護の実務上では、暴行罪程度の罪の重さの刑事事件であれば、被疑者が被疑事実を認め、被害者に対する示談が成立していれば、検察官は不起訴処分とする可能性が極めて大きいと思われます。

ただし、被疑者自身が被疑事実を否認している場合には示談という弁護活動を行うことができないのが通常であり、検察官が起訴して公開の刑事裁判において被疑事実の存否を争うことになるでしょう。

また、暴行の犯行態様が悪質で、被害者が極めて大きな処罰感情を抱いている場合であるとか、上記刑事事件例のように、余罪が多数存在しうる、つまり被害者が多数存在しうる暴行罪の場合では、示談に要する示談金額も多額になり、その結果、全体としての示談の成功確率が下がることは否定できないと言えます。

このような暴行罪刑事事件では、速やかに刑事事件の示談の経験豊富な弁護士に事件を依頼し、速やかな被害の弁償と被害者感情を和らげる努力をすることで不起訴処分を目指していくことを強くお勧め致します。

埼玉県幸手市で車の走行妨害暴行罪刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回無料相談や初回接見サービスをご検討ください。

埼玉県新座市で児童虐待で逮捕

2019-09-21

埼玉県新座市で児童虐待で逮捕

埼玉県新座市在住の建設作業員Aさんは、交際相手Bの息子V(5歳)とともに3人で生活していたところ、Vが再三の注意にも関わらず言うことを聞かずに暴れていたため、頭にきてVの頬を何度も叩きました。
これによりVは口から血を出して気絶したため、出血に驚いたBが救急車を呼び、搬送先の医者は児童虐待の可能性があるとして埼玉県警新座警察署に通告したため、Aさんは傷害罪の疑いで逮捕されました。
警察の調べに対し、Aさんは被疑事実を認めています。
(フィクションです。)

上記刑事事件例は、交際相手の4歳の長男の腹を殴るなどして腹部に2週間のけがを負わせ、室外に長男を全裸で立たせて突き飛ばす等の暴行を加えたとして、福岡県警西警察署が今年9月18日、住所不定無職の21歳男性を傷害罪および暴行罪の疑いで逮捕した事案をモデルにしています。
警察によると、長男は全身に複数のあざなどがあり、日常的な暴行を受けていた疑いがあると見られていますが、警察の調べに対し、被疑者は「やっていない」と事実を否認している模様です。

警察や福岡市こども総合相談センターによると、被疑者は今年5月から母子と同居しており、8月下旬、センターに匿名の情報提供があり、長男の状態を調査したセンターが9月2日、警察に「虐待されている疑いがある」と通報した経緯があり、現在長男はセンターに保護されています。

【児童虐待の現状】

昨年1年間に全国の警察が摘発した児童虐待事件は1380件で、被害に遭った18歳未満の子どもは1394人にのぼり、ともに過去最多を記録しました。
児童虐待の被害にあった子どものうち36人が亡くなっており、昨今の東京都目黒区での保護責任者遺棄致死事件や、千葉県野田市の傷害致死事件等の社会的話題となった悲しい事件の影響もあり、昨今では体罰の可否を条例で規制するという議論も出始めています。

このような状況の中、捜査機関は、家庭内における子どもに対する体罰や児童虐待の「疑い」や「可能性」にも敏感になっており、昨今では子どもが負傷した搬送された医療機関から、警察や児童相談所に通報・通告する協定を結ぶことが増加した結果、刑事事件化の可能性がある子どもに対する暴行に対して、逮捕に踏み切る事案も増加しています。

児童虐待による刑事事件では、被疑者と被害者が同一の住居で居住することが通常であり、捜査機関は、在宅のまま捜査を進めたのでは、被疑者が再度被害者に犯行を行ったり、または、被害者に対して口裏合わせをして自分に有利な証言をさせて捜査を妨害するおそれが高いことから、事実の発覚と同時に、すばやく逮捕に移ることが非常に多く見受けられます。

他方で、親が逮捕されることは、逮捕に引き続き勾留が認められ身体拘束が長期化することによって、その親が仕事を辞職せざるを得なくなる場合が高まり、結局、子どもに対する経済的な負担として跳ね返ってくる側面もあるため、親が暴行罪ないし傷害罪逮捕されてしまった場合であっても、逃亡や罪証(証拠)隠滅の恐れがなく、子どもへの暴行をさせない環境を整備することで、早期に被疑者の身柄を解放する余地が残されています。

このような事案では、子どもに対する暴行罪傷害罪逮捕された事案を数多く経験する、刑事事件専門の弁護士に相談し、早期に身柄解放の活動を行ってもらうことが大切です。

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埼玉県さいたま市の公園での酔って迷惑行為で逮捕

2019-09-19

埼玉県さいたま市の公園で酔って迷惑行為で逮捕

<事例1>
埼玉県さいたま市大宮区の公園において、スーツを着た会社員らしき男性が大量のビールを飲んで通行人に迷惑行為を行っているとの通報がありました。
埼玉県警大宮警察署の警察官が現場へ駆けつけたところ、50代ぐらいのスーツを着た男性Aが、酔って別の男性の胸倉を掴んでいたため、警察はAを取り押さえ暴行罪の疑いでAを現行犯逮捕しました。

<事例2>
埼玉県さいたま市大宮区の公園において、60から70代くらいの高齢者男性が集まって大量のビールを飲んで騒ぐ迷惑行為をしているとの通報がありました。
埼玉県警大宮警察署の警察官が現場へ駆けつけたところ、酔った高齢男性2名が掴み合いの喧嘩をしていたため、警察は喧嘩していた男性2名を傷害罪の疑いで現行犯逮捕しました。
(フィクションです)

上記刑事事件例は、今年9月19日の西日本新聞社の記事における、福岡市西区のJR筑肥線姪浜駅前のベンチで、中高年の集団が昼間から酒を飲んで騒ぐなどする迷惑行為が頻発しているとの記事をモデルにしています。

記事によれば、福岡西警察署を中心に、今年110番や苦情は31件、逮捕者は40代から70代の延べ10人に上り、多くの事案において、男女十数人の集まりで、5人前後が連日のようにベンチに陣取って迷惑行為を行っていることから刑事事件化に至っているとされています。
具体的な通報や苦情の内容としては、「酔っぱらいが寝ている」「けんかが起きている」というもので、前述の男女十数人の集団が、近くの店で酒を購入してベンチで酒宴を行い、酔って仲間内でけんかしたり、通行人に絡んだりする行為が4年ほど前から繰り返し行われているとされています。
警察は取り締まりを強化し、今年8月下旬、仲間内で殴り合ったとして傷害罪の疑いで男2人を逮捕しました。
また、9月中旬には、ベンチに座っていた仲間を引きずり下ろした男性を、暴行罪の疑いで逮捕しました。
この集団の中には、昨年4月から今年6月までに、暴行罪などの疑いで計5回も逮捕された60代男性もいるといわれています。
このような悪質かつ頻繁な迷惑行為の現状から、警察は今年7月、管理者である区役所にベンチの撤去を要請し、区役所やJR九州などと会議を開き対策の検討を始めた模様です。

公衆の場において酔って迷惑行為を行い刑事事件化してしまう例は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にも頻繁にご相談いただいております。

酔って店の看板などを壊してしまう器物損壊罪などの例であれば、逮捕には至らず警察から呼び出しを受けて刑事手続が進行する在宅事件となる場合もありますが、通行人に対する暴行罪傷害罪、あるいはあまりに騒がしい迷惑行為によって通行人や目撃者から110番通報されてしまった事案などでは、警察が逮捕に踏み切る例も珍しくありません。

また、たとえ在宅事件の場合でも、刑事手続において何の対応も行わなければ数十万円の罰金命令が言い渡され、前科を負うこともあるでしょう。

このような事案では、他人の身体や財産に被害を生じさせてしまったのであれば、速やかに刑事事件の示談の経験豊富な弁護士に事件を依頼し、速やかな被害の弁償と被害者感情を和らげる努力をすることで不起訴処分を目指していくことを強くお勧め致します。

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埼玉県春日部市で酔って喧嘩で傷害致死罪

2019-09-13

埼玉県春日部市で酔って喧嘩で傷害致死罪

ある朝、埼玉県春日部市の路上において、会社員男性Vさんが顔から血を流して死亡しているのを、通勤途中の会社員が発見して埼玉県警春日部警察署に通報しました。
Vさんには顔や腹を殴られた形跡があり、また、死亡前に大量の酒を飲んだものと見られ、腹を殴られた際に吐き出した吐瀉物がVさんの喉を塞いで窒息させたことが死亡の原因と見られています。
警察は、昨晩、酒に酔ったVさんと喧嘩をしていた男性の身元の特定し、酒に酔ったVさんに殴る蹴る等の傷害を負わせ、もって死亡させた疑いがあるとして、市内に住む会社員Aさんを傷害致死罪の疑いで逮捕しました。
警察の調べに対し、Aさんは、2人とも酔っ払っていて喧嘩になり、お互いが殴る蹴るの暴行を加えたと認めてるものの、相手を死亡をさせるつもりはなかったと供述しています。
(※フィクションです)

刑法第205条によれば、身体を傷害し、よって人を死亡させた者は、3年以上の有期懲役に処するとしています(傷害致死罪)。

もともと、傷害罪(刑法第204条)が成立するにあたっては、犯人は被害者に対して暴行を行う故意さえあれた足り、傷害の結果が生ずることの予見可能性は不要であるとされています(最高裁判例)。
ゆえに、刑法学では、「傷害罪は暴行罪(刑法第208条)の結果的加重犯」と言われます。

そして同様に、傷害致死罪の成立にあたって、犯人が被害者に暴行を加えることについて故意は必要であるものの、その傷害結果が致死を引き起こすことの予見可能性は不要であるとされています(最高裁判例)。

ゆえに、傷害致死罪が成立するにあたっては、犯人は、被害者に対して暴行を行う故意さえあれば足り、その暴行の結果傷害を引き起こし、その傷害死に繋がることのどちらの予見可能性も不要となります。

傷害致死罪の疑いで刑事事件化した場合、人の死を引き起こした重大犯罪であることから、極めて高い確率で被疑者が逮捕や勾留される可能性があり、事件が検察官に送致された後には、検察官は起訴することが見込まれます。

傷害致死罪刑事事件で起訴された場合、傷害致死罪の法定刑の下限は懲役3年であるため、通常、裁判員裁判が認められることになるでしょう。

裁判員裁判では、有権者である市民の中から裁判員が選任され、裁判員は裁判官とともに証拠調べを行い、有罪か有罪でないかの判断と、有罪である場合にどの程度の刑で処断するかを判断します。

従来の裁判では、多数の刑事事件の量刑を判断してきた裁判官が、法律の安定性を目指して「量刑相場」を形成し、安定した法律判断を下してきました。
しかし、裁判員制度は、裁判官の判断に市民の意見を加えることを目的に制度化されたものですので、裁判員裁判では必ずしも従来の量刑相場に従う義務はなく、2009年に青森地裁で行われた強盗強姦被告事件では、量刑相場の2倍を超える非常に重い刑が科されたことも記憶に新しいところです。

裁判員裁判制度は、2009年に施行されて以来、現在でも判例の積み重ねによる研究が進行しているところであり、従来の「量刑相場」では必ずしも正確な判決の見通しが難しい側面があります。

このように裁判員裁判に対象になりうる傷害致死罪刑事事件では、刑事事件専門の弁護士の力を借りることを強くお勧め致します。

埼玉県春日部市で裁判員裁判の対象になり得る傷害致死罪刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回無料相談や初回接見サービスをご検討ください。

埼玉県久喜市でモデルガンを使ったあおり運転

2019-09-11

埼玉県久喜市でモデルガンを使ったあおり運転

ある夜、埼玉県在住の会社員Vさんが、埼玉県久喜市の道路を自動車で走行していたところ、Vさんの後方を走っていた自動車AがハイビームのままVさんの自動車にぴったりと張り付くように運転してきました。
不穏な空気を感じ取ったVさんがスピードを上げてAを引き離そうとしたところ、Aは同じくスピードを上げてVさんにピッタリと張り付き、助手席にいた男が窓から身を乗り出してモデルガンをAさんの車に対して発砲してきました。
悪質なあおり運転に恐くなったVさんは、急遽行先を変更して、次の交差点を左折したためAを撒くことができましたが、翌日、Vさんはドライビングレコーダーの映像を埼玉県警久喜警察署に提出し、被害届を作成してもらいました。
警察は器物損壊罪および道路交通法違反道路における禁止行為)の疑いで捜査を開始し、まもなく埼玉県在住の無職Aを同容疑で逮捕しました。
(フィクションです)

上記刑事事件例は、今年9月8日午前7時15分頃、愛知県の東名高速上り線で、後続車両からあおられ、車をモデルガンで撃たれたと、110番通報があり、愛知県警が器物損壊罪道路交通法違反道路における禁止行為)の疑いで捜査している事案をモデルにしたものです。
あおり運転の状況が動画で撮影されており、横浜ナンバーの黒いワゴン車が、追い越し車線で男性の車に接近し、モデルガンのようなものを発射したり、クラクションを鳴らしたりしている様子が映っており、警察が被害者男性の車を確認したところ、モデルガンの弾が当たったような傷があったとのことです。

あおり運転に関して昨今では社会の関心と厳罰化への気運が高まっており、今年8月に茨城県の常磐道で男性が車を止めさせられて殴られるなど悪質なあおり運転も報道で大きく取り上げられ、警察庁が法改正による厳罰化を検討しています。

あおり運転厳罰化の問題に潜む背景として、現行法では、被害者の身体や車に接触することなく、被害者の車に対して危険な事故につながりかねない圧力をかける「あおり運転」行為について、道路交通法による罰則が甘すぎるとの共通認識があるように思われます。

道路交通法においては、「道路における禁止行為等」として第76条において、禁止行為の数点を列挙しています。
基本的には、道路における他の自動車や交通ルールを阻害する行為は禁止するというコンセプトで様々な行為が列挙されており、例えば、交通の妨害となるような方法で物件をみだりに道路に置いてはならないとか、道路上で物を投げること等を規定しており、具体的には、「石、ガラスびん、金属片その他道路上の人若しくは車両等を損傷するおそれのある物件を投げ、又は発射すること。」や、それ以外のものについて「道路において進行中の車両等から物件を投げること。」は何人もしてはならないと規定しており、5万円以下の罰金が科されることになります。

このように道路交通法だけでは、昨今多く報道される悪質なあおり運転を処罰するのに不十分であるとの認識が広がっており、あおり運転による悲惨な死亡事故から世論の捜査機関に対する厳罰を求める声が高まった事実も相まって、危険な幅寄せを行ったり、進路をふさいで停車させたり等のあおり運転に対して、暴行罪や強要罪の疑いで逮捕する事例が増加しており、捜査機関は道路交通法違反では不十分とされる悪質なあおり運転に対して、現行の刑法規定を積極的に適用して、あおり運転撲滅に向けて厳しい態度を取っています。

今後、道路交通法の改正に向けて、より一層あおり運転に対する摘発や厳しい処罰が予想されますので、刑事事件化した場合には、刑事事件に長けた弁護士に依頼することで、少しでも最善の結果を獲得できるよう方策を尽くすことをお勧め致します。

埼玉県久喜市モデルガンを使ったあおり運転等で刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回接見サービスをご利用ください。

埼玉県行田市で車を奪う強盗事件

2019-09-09

埼玉県行田市で車を奪う強盗事件

ある深夜、埼玉県行田市のコンビニにおいて、会社員Vさんがコンビニ駐車場に店を止めて車から降りようとしたところ、見知らぬ男Aが「降りろ、降りろ」とVさんを脅してVさんを車から引きずりおろし、Vさんの車を奪ってそのまま車に乗って逃走しました。
Vさんはコンビニ店に助けを求め、車を奪われたと110番通報を行いました。
Vさんは駆けつけた埼玉県警行田警察署の警察官に事情を説明し、警察署に同行して被害届を提出し、警察は強盗罪の疑いでAの行方を追い始めました。
(フィクションです)

上記刑事事件例は、今年9月7日午後6時頃、岐阜県可児市今渡のコンビニ駐車場で、軽乗用車に乗っていた女性が、男に「降りろ、降りろ」と脅され、車から引きずり下ろされ、車を奪われた強盗事件をモデルにしています。
被害者女性は、強盗の際に腕に擦り傷を負っており、警察の発表によると、事件発生後まもなく美濃加茂市本郷町の駐車場で奪われた車が発見されました。
強盗犯人はの容貌は外国人風で、身長約170ほどで、警察は強盗事件として男の行方を追っています。

強盗とは、暴行または脅迫を用いて、他人の財物を奪う(強取)する行為を言い、強盗罪は5年以上の有期懲役という非常に重い法定刑で処罰されます(刑法第236条第1項)。

さらに、強盗によって人を負傷させた場合には、無期または6年以上の懲役、死亡させたときは死刑または無期懲役と罪が加重されます(刑法第240条)。

刑罰の執行猶予制度には、前科や前に言い渡された刑に関する要件の他に、今回起こしてしまった事件の法定刑が、3年以下の懲役もしくは禁錮、または50万円以下の罰金である場合に、被疑者・被告人の情状を考慮して刑の全部の執行を猶予することができるとされています(刑法第25条第1項)。

つまり、強盗罪の疑いで検察官によって起訴され、裁判所が強盗罪の成立を認定した場合には、事実上、確実に実刑判決が下ることになると言えます。

ただし、強盗の被害者に対して示談が成立する可能性がまったく無いかと言えばそういう訳でもなく、確かに強盗罪という重大事件であることから被害者の処罰感情が非常に大きい傾向は否定できないものの、被害者に対する示談が成立し、犯罪の情状において酌量できる事情として減刑(酌量減軽、刑法第66条)が適用された刑事裁判例も見受けられます。

強盗罪のような財産犯罪で最も重大な刑事事件であっても、刑事事件に長けた弁護士に依頼することで、少しでも最善の結果を獲得できる可能性を高めることは可能です。

埼玉県行田市で車を奪う強盗事件刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回接見サービスをご利用ください。

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