Archive for the ‘交通事件’ Category
自転車でひき逃げで逮捕 埼玉県川口市の刑事事件弁護士
自転車でひき逃げで逮捕 埼玉県川口市の刑事事件弁護士
埼玉県川口市在住の会社員Aさんは、会社帰りに酒を飲んで酔っ払い、歩くのが面倒くさくなり、路上に置いてあった自転車を窃取し、それに乗って家を帰ろうとしたところ、歩行者と勢いよくぶつかりましたが、自転車の窃盗が露見するのを恐れてそのまま自転車に乗って逃亡しました。
被害者は頭を強く打ち、搬送先の病院にて間もなく息を引き取りました。
翌日、埼玉県警武南警察署は、Aさんを窃盗罪、重過失致死罪および道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕しました。
警察の調べに対して、被疑者は事実を認めています。
(平成30年8月3日産経デジタルの記事を元に、場所等の事実を変更したフィクションです。)
【自転車での重大事故も厳罰化?】
上記刑事事件例は、8月2日、大阪市の会社員が、盗んだ自転車で男性をはねて死亡させ、ひき逃げしたとして、窃盗罪、重過失致死罪および道路交通法違反の疑いで逮捕された事件をモデルにしています。
刑法第211条は、業務上必要な注意を怠り人を死傷させた場合(業務上過失致死傷罪)、または重大な過失により人を死傷させた場合(重過失致死傷罪)、5年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰金が科せられます。
電動式自転車に乗りながらスマホ操作をしていた20歳の女子大生が、歩行中の77歳の女性と衝突し死亡させ、重過失致死罪が問われた事件で、被告人に対して検察官は禁錮2年を求刑したニュースが記憶に新しいところですが、自転車のあまりに不注意な運転による死亡や負傷事故に対して、今後重過失致死傷罪が適用されていくだろうと予想されます。
なお、本件では、ひき逃げによる道路交通法違反の罪も同時に問われており、こちらも5年以下の懲役または50万円以下の罰金という重い罪が問われます。
埼玉県では、今年4月1日の埼玉県自転車の安全な利用の促進に関する条例改正により、自転車利用者等の自転車損害保険の加入義務等が規定されました。
日常で発生しうる損害賠償リスクはこのような保険等でリスク回避をしつつ、刑事責任リスクについては刑事事件を専門とする弁護士に相談するようにしましょう。
埼玉県川口市で、自転車のひき逃げで刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警武南警察署への初回接見費用:38,400円)
自動車逆走による過失運転致傷罪で逮捕 埼玉県八潮市の交通刑事事件弁護士
自動車逆走による過失運転致傷罪で逮捕 埼玉県八潮市の交通刑事事件弁護士
埼玉県八潮市内の首都高速道路三郷において、年金受給者のAさん(75歳)は衝突事故を起こしました。
現場検証をした埼玉県警草加警察署によれば、Aさんは上り線を逆走し、順走していた対向車のトラックと接触し、トラックが急停止したため、トラックの後ろを走っていた乗用車2台も追突事故を起こしました。
この事故により、トラック運転手およびトラックの後ろを走っていた車の運転手が軽傷を負い、Aさんは過失運転致傷罪の疑いで現行犯逮捕されました。
(フィクションです。)
今年7月25日、横浜横須賀道路において、乗用車が逆走して車7台と衝突し6人が重軽傷を負った事故が発生し、逆走車の男性運転手(70歳)が、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷罪)の疑いで現行犯逮捕されました。
警察の調べにより、男性は認知症を患っていることが判明し、その後間もなく釈放され、今後は在宅捜査にて捜査が進むようです。
捜査機関は、現行犯逮捕の場合はもちろん、「被疑者が罪を犯したことを疑うに足りる相当な理由があるとき」は、逮捕状を裁判官に請求して逮捕することができます(通常逮捕)。
ただし、過失運転致傷罪のような交通犯罪の場合、必ずしも全ての事故で逮捕されるわけではなく、被疑者の年齢・境遇・犯罪の軽重・犯罪の態様等を考慮し、逃亡や証拠隠滅の恐れがなく、逮捕の必要性が無いと判断された場合には、捜査機関は在宅のまま捜査を続けることがあります。
実際、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所さいたま支部で受任となった交通犯罪についても、そのほとんどは、逮捕されることなく在宅のまま捜査が進みました。
過失運転致傷罪等の交通犯罪の刑事事件で逮捕されるとすれば、死亡事故、被疑事実の否認、身元保証人の不在等の理由が考えらます。
このような交通犯罪では監視カメラや目撃者等の物証も多く想定されるため、不合理な否認等で今後の刑事手続に不利になるようなことにならにためにも、すぐに刑事事件専門の弁護士に相談し、法的助言を受けることが大切です。
埼玉県八潮市で、自動車逆走による過失運転致傷罪で刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警草加警察署への初回接見費用:40,500円)
幼児を乗せた自転車転倒で過失致死罪 埼玉県さいたま市の刑事事件は弁護士に
幼児を乗せた自転車転倒で過失致死罪 埼玉県さいたま市の刑事事件は弁護士に
今年7月5日、埼玉県さいたま市の市道で、保育士の女性Aさんが自転車に乗っていたところ転倒しました。
女性が抱っこひもで前に抱えていた1歳の幼児が頭などを打ち、病院に運ばれたが約6時間後に死亡しました。
女性は幼児を保育園に預けるため、次男を前に抱え、電動自転車の前部のいすに2歳の長男を乗せて、自宅から30メートルほど走ったところで転倒しました。
自転車のハンドル周辺にさげていた傘の先が前輪に巻き込まれ、バランスを崩した可能性があるといいます。
長男に怪我はなかったものの、埼玉県警浦和東警察署は、Aさんを過失致死罪の疑いで捜査を進めています。
(平成30年7月6日朝日新聞の記事を元に、場所等の一部事実を変更してします。)
【たとえ悪意がなかったとしても生じうる刑事責任】
刑法210条の定める過失致死罪は、「過失により人を死亡させた者は、50万円以下の罰金に処する」としています。
過失致死罪の過去の裁判例を見ると、判断能力が未熟な子ども(特に幼児)が、不注意な施設管理等を原因として死亡してしまった事例が多く、「事故を生じかねない不適切な状態を放置していた、その注意義務違反から生じた死亡事故」について過失致死罪で有罪となった事例が多く見受けられます。
上記刑事事件例に即して言うと、自転車は、道路交通法上は「軽車両」と定義され、自転車を運転する上では、例えば、内閣府令で定める基準に適合する安全装置(ブレーキ等)を備える等、法的義務が課せられています。
例え、日常生活で最も身近な乗り物である自転車と言えど、その運転にはしかるべき注意義務が課せられており、その注意義務違反によって他人を傷害または死亡させた場合には、過失致傷罪や過失致死罪が成立することになるでしょう。
自転車運転による死亡事故として、今年2月に、神奈川県において、スマホを操作しながら自転車運転をしていた女子大生が、高齢女性に衝突し死亡させてしまった事件では、警察は重過失致死罪の疑いで検察庁に事件を送致したことが記憶に新しいところです。
埼玉県さいたま市で、自転車の不注意な運転により死亡事故を起こしてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警浦和東警察署への初回接見費用:37,700円)
煽り運転で殺人罪成立? 埼玉県北本市の刑事事件弁護士の早期接見を
煽り運転で殺人罪成立? 埼玉県北本市の刑事事件弁護士の早期接見を
今年7月2日、乗用車に追突されたバイクの男性が死亡する事故があり、埼玉県警鴻巣警察署は、埼玉県北本市在住の警備員Aさんを自動車運転処罰法違反(過失運転致傷罪)の疑いで現行犯逮捕しました。
警察の捜査の結果、Aさんが悪質な煽り運転で故意に事故を起こした疑いがあるとして、7月4日、殺人罪と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で再逮捕したと発表しました。
(平成30年7月4日毎日新聞の記事を元に、場所等の一部事実を変更してします。)
【悪質な煽り運転について殺人罪が適用】
煽り運転と刑事事件の関係については、過去のブログで何度か取り上げていますが、警察庁が煽り運転について「あらゆる法令を駆使して捜査する」体制が敷かれ、厳罰化の流れがあります。
車を不必要に幅寄せする行為については暴行罪が適用されたり、煽り運転によって死者を出す事故を起こした場合に危険運転致死罪を適用する事例等を紹介しましたが、今回の事件では、その悪質な煽り運転の態様からして、車を故意に追突させたとの疑いがあるとして殺人罪が適用されるに至り、社会的に注目を集めています。
上記事例のモデルとなった実際の刑事事件では、大阪府堺市の警備員男性が、バイクに追い抜かれたことに腹を立て、車を故意に追突させて殺害したと殺人罪が適用されています。
警察によると、車のドライブレコーダーには、被疑者が約1分間にわたりクラクションを鳴らしたり、パッシングをする様子が映っており、殺人罪の故意の認定に向けた捜査が進んでいるようです。
被疑者は、「殺害しようとは思っていない」と逮捕容疑を否認していますが、刑事事件で逮捕され、その後虚偽の供述をしたり、不適切な供述をすると、後々の刑事手続に重大な悪影響を及ぼす可能性がありますので、逮捕された場合には、刑事事件の経験豊富な弁護士に接見を依頼し、適切な取調べ対応を受けることが極めて重要です。
埼玉県北本市で、煽り運転による刑事事件で逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警鴻巣警察署への初回接見費用:37,700円)
無免許運転にかかる刑事事件・少年事件 埼玉県さいたま市の交通犯罪に強い弁護士
無免許運転にかかる刑事事件・少年事件 埼玉県さいたま市の交通犯罪に強い弁護士
<事例1>
埼玉県さいたま市の会社員Aさんは、度重なる交通違反により、免許停止処分を受けていましたが、会社の営業で自動車運転が必須であるため、無免許運転をしていました。
ある日、Aさんが無免許運転をしていると、Aさんの車が交差点で自転車に乗っていたVさんに接触してしまいましたが、Aさんは無免許運転の発覚を恐れ、事故現場から逃亡しました。
翌日、Aさんは罪悪感と不安のため、どのような刑事処罰が下されるのか弁護士に聞くことにしました。
<事例2>
埼玉県さいたま市の高校生Bさんは、友人らとともに無免許で自動車運転を行い、電柱、ガードレール等にぶつけた上、民家の玄関先に衝突し、埼玉県警岩槻警察署によって、道路交通法違反(無免許運転、建造物損壊)の疑いで現行犯逮捕されました。
Bさんの両親は、この事件でどのような処分を受け、Bさんの学校生活にどのような影響があるのか不安となり、少年事件に詳しい弁護士に相談することにしました。
(上記いずれもフィクションです。)
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所さいたま支部では、頻繁に相談を受ける交通犯罪の中でも、無免許運転の事案も結構な頻度で相談をいただきます。
道路交通法第117条の2の2によれば、当該車両の免許を持たないで運転すること、および免許の効力が停止している状態で運転した場合に、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。
そして、無免許運転は単独で刑事事件化することは少なく、人や物と接触事故を起こしてしまい、無免許運転の発覚を恐れて逃亡する事例が多く、自動車危険運転処罰法の過失運転致傷罪や、別の道路交通法違反(救護義務違反や事故報告事務違反など)と同時に刑事事件化する事例が多いと言えます。
複数の交通犯罪にかかる刑事事件・少年事件では、自動車保険による被害弁償のみならず、謝罪金の提示や交通事故再発防止の取組みなど、交通犯罪の刑事事件・少年事件の経験豊富な弁護士に依頼し、多面的な弁護活動を進めることが大切です。
埼玉県さいたま市で、成人の刑事事件および少年事件を問わず、無免許運転にかかる交通犯罪でお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警岩槻警察署への初回接見費用:37,500円)
複数の交通犯罪に係る刑事事件 埼玉県鶴ヶ島市の刑事事件専門の弁護士に相談
複数の交通犯罪に係る刑事事件 埼玉県鶴ヶ島市の刑事事件専門の弁護士に相談
埼玉県鶴ヶ島市の会社員Aさんは、居酒屋で酒を飲んだ帰りに、酒気帯び状態で自動車を運転し、通行人Vさんを轢いてしまいました。
AさんはVさんとの接触に対して自動車を停止させることなくそのまま走り去りました(ひき逃げ)。
後日、路上カメラと目撃情報からAさんの身元が特定され、Aさんは埼玉県警西入間警察署によって、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷罪)と道路交通法違反(ひき逃げ、酒気帯び運転)の疑いで逮捕されました。
西入間警察署の調べに対し、Aさんは「運転中によそ見をしており、何かに衝突したが人とは思わなかった」として事実を一部否認しています。
(フィクションです。)
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所さいたま支部に寄せられる交通犯罪の刑事事件のご相談では、過失運転致死傷罪、ひき逃げ(あて逃げ)、酒気帯び運転、無免許運転のうち、2つ以上の法令違反に該当するご相談が多く寄せられています。
酒気帯び運転や無免許運転が単独で検挙される例は少なく、その状態で通行人や対向車と衝突してしまい、過失運転致死傷罪と併せて刑事事件化する例が多いです。
さらに、酒気帯び運転や無免許運転中に人身事故を起こしてしまったことに対して、強い恐怖と後悔を覚え、事故発覚が怖くなって逃亡してしまう(ひき逃げ)例も最近多く見受けられます。
犯罪の成立という観点では、これらの罪はそれぞれ独立して成立しますが、刑事裁判上の評価においては、2つ以上の罪は併合罪として扱われ、最も重い法定刑である過失運転致死傷罪を中心に、その法定刑に加重される形で量刑が決まっていきます。
例えば、通常の過失運転致死傷罪の法定刑は、7年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰金が基本ですが、これに無免許運転が加わった場合、10年以下の懲役と刑が加重されることになります(自動車運転処罰法第6条第4項)。
交通犯罪に関する刑事事件は、被疑事実に対する認めまたは否認、被害の程度等によって、逮捕リスクが大きく変わる傾向がありますので、刑事事件化した場合には、すぐに刑事事件に詳しい弁護士に相談することをお勧めします。
埼玉県鶴ヶ島市で、複数の交通犯罪に係る刑事事件でお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警西入間警察署への初回接見費用:39,400円)
あおり運転厳罰化の流れと刑事事件 埼玉県の交通犯罪の刑事事件に強い弁護士
あおり運転厳罰化の流れと摘発件数増加 埼玉県の交通犯罪の刑事事件に強い弁護士
6月8日、警察庁は、全国の警察が高速道路で行った「あおり運転」一斉取り締まりの期間中(同月1~7日)に、走行中の車に後方から迫る危険行為に対し、車間距離保持義務違反で1088件を摘発したと発表しました。
この摘発件数だけで、昨年1年間の摘発件数(6139件)の2割近くに上りましたが、逮捕者はいませんでした。
あおり運転は、昨年6月に東名高速道路で夫婦が死亡した事故を契機に注目され、警察庁は今年1月、あらゆる法令を駆使して捜査を徹底するよう通達し、初めて一斉取り締まりを実施しました。
14府県警でヘリコプターも出動し、覆面パトカーなどと連携しながら大規模な取り締まりを行いました。
(平成30年6月8日時事通信の記事を元にしています。)
【あおり運転、反則金未納や悪質なものは別の刑事事件に発展】
上記記事にある「車間距離保持義務違反」等、道路交通法に定められた行為の罰則は、多くの場合、反則金を納付することによって刑事事件に発展することなく終了します。
反則金制度は、いわば「前科のつかない罰金刑」という性質の行政手続きであり、反則金を支払わない場合には、通常の刑事事件に移行し、前科のつく刑事処罰が下される可能性があります。
車間距離保持義務違反で反則金を納めなかった場合、高速道路の場合、3月以下の懲役または5万円以下の罰金、通常の場合、5万円以下の罰金となります。
また、以前のブログで紹介したとおり、あおり運転を「あらゆる法令を駆使して捜査する」厳罰化の中で、車の幅寄せに対して暴行罪を適用したり、あおり運転によって死者を出す事故を起こした場合に危険運転致死罪を適用するなど、あおり運転防止に向けた積極的な刑事罰の適用が話題となっています。
埼玉県内で、あおり運転による交通事故で刑事事件化してお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県内の各警察署への初回接見費用は、0120-631-881にお問い合わせください。)
道路における禁止行為で逮捕 埼玉県白岡市の少年事件に詳しい弁護士
道路における禁止行為で逮捕 埼玉県白岡市の少年事件に詳しい弁護士
埼玉県白岡市在住の高校生Aさんは、しばしば深夜家を出ては、同じ年代の友人たちと集まって話したり、街を徘徊していました。
ある日、Aさんらが深夜に集まって飲酒をし、酩酊した状態で道路に座り込んでいたところを、巡回していた埼玉県警久喜警察署の警察官が発見し、道路からどかせようとしましたが、Aさんらは強硬に座り込みを続けたため、Aさんらは道路交通法違反(道路における禁止行為等)の疑いで現行犯逮捕されました。
Aさん逮捕の連絡を受けたAさんの両親は、すぐにでもAさんを釈放したいと願い、弁護士に相談することにしました。
(フィクションです。)
今年2月、京都大学付近の交差点で若者が道路上に設置したこたつを囲んで居座った事件で、5月22日、大学院生が道路交通法違反(道路における禁止行為)の疑いで逮捕され、翌日には共犯の別の大学院生が同じ疑いで逮捕されました。
逮捕された2人は、他の2人と共謀し、2月25日午後4時52分ごろから5分間、交差点の中央に鍋を載せたこたつを置いて座り込み、交通を妨害した疑いがもたれており、大学関係者への聞き込みやインターネット上の画像、通行車両のドライブレコーダーの映像などから人物を特定し、逮捕に至ったようです。
道路交通法第76条は、道路における禁止行為によって交通の円滑な利用と安全を阻害する行為を禁止し、信号機や道路標識等に対する禁止行為を定める第一項、第二項違反の場合は、6月以下の懲役または10万円以下の罰金、妨害物設置等を定める第3項違反の場合は、3月以下の懲役または5万円以下の罰金、道路への立ち入り等を禁止する第4項違反の場合は、5万円以下の罰金が科せられることになります。
道路における禁止行為に関する道交法違反の刑事事件では、犯行場所の性質上、第三者による通報等による現行犯逮捕のリスクが非常に高く、また、目撃者や監視カメラ等の証拠の収集も容易なことが多く、後日速やかに通常逮捕されることも多いようです。
また、デモや悪ふざけ等の目的で道路における禁止行為を行う場合、単独犯よりも複数の人間で共謀して犯行に及ぶことが多く、口裏合わせ等による共犯者間の罪証隠滅の可能性が強く疑われるという点からも、逮捕されるリスクは高いと考えられます。
道路における禁止行為に関する道交法違反の刑事事件では、逮捕された時点で速やかに弁護士に相談し、身元引受人の確保や逃亡・罪証隠滅を防止する監督状況を整えること、釈放時期を少しでも早める手段を講じることをお勧めします。
埼玉県白岡市で道路における禁止行為で少年事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警久喜警察署への初回接見費用:38,600円)
睡眠障害の交通事故で危険運転致傷罪成立 埼玉県新座市の交通事件の刑事事件に詳しい弁護士
睡眠障害の交通事故で危険運転致傷罪成立 埼玉県新座市の交通事件の刑事事件に詳しい弁護士
トラック運転手のAさんは、埼玉県新座市の道路を運転中、眠気で意識が朦朧として対向車に衝突し、相手方運転手Vさん一家に骨折等の重傷を負わせました。
埼玉県警新座警察署は、事故現場の見聞や当事者の事情聴取を行い、Aさんが睡眠障害によって正常な運転ができないことがあることを認識しながらトラックを運転していたとして、自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷罪)の疑いで逮捕しました。
(平成30年5月22日朝日新聞の記事を元に、事故現場等の一部事実を改変しています。)
【「危険運転」とは~刑事事件リスクの伴う危険な運転~】
平成26年に施行された自動車運転死傷処罰法は、もともと刑法に規定されていた危険運転致死傷罪(旧刑法第208条の2)に実務上の改善点があったこと等を考慮し、「危険運転」の構成要件に修正を加えたり、細分化した上で、独立の法令として新設されました。
現在では、自動車運転死傷処罰法の第2条から第4条の規定する罰則を「危険運転致死傷罪」と呼んで実務上運用されています。
危険運転致死傷罪における「危険運転」とは、主に、酩酊状態での運転、薬物影響下での運転、病気運転、制御困難な運転、未熟な運転、妨害運転、信号無視運転、通行禁止道路運転を言います。
この「病気運転」とは、政令に定める特定の疾患の影響により走行中に正常な運転に支障が生じるおそれを予め認識していながら自動車を運転することを言います。
具体的には、統合失調症、てんかん、再発性の失神障害、低血糖症、躁鬱病、睡眠障害を言いますが、特に、運転前または運転中に発作の前兆症状が出ていたり、症状が出ていなくても所定の治療や服薬を怠っていた場合で、事故時に結果的に「正常な運転が困難な状態」であれば、危険運転致死傷罪が成立することになります。
上記刑事事件は、今年5月21日に警視庁が睡眠障害で意識が朦朧としていた状態を認識しながら運転して交通事故を起こした者に対して危険運転致傷罪を適用して逮捕した事件を基にしていますが、睡眠障害の影響による危険運転致傷罪を適用しての逮捕事案は全国初とされています。
上記被疑者は、今回を含め少なくとも19件の交通事故を起こした経験があり、睡眠障害を疑って病院に2回受診したこともあるようです。
宅配業者の人手不足等を背景に、今後ドライバーの労働時間の長期化等により、同様の交通事故に関する刑事事件が増加することも予想されます。
埼玉県新座市で睡眠障害等により交通事故を起こし危険運転致傷罪に問われてお悩みの方は、刑事事件専門の弁護士がご対応する弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警新座警察署への初回接見費用:38,700円)
あおり運転厳罰化、暴行罪適用で逮捕 埼玉県熊谷市の刑事事件に強い弁護士
あおり運転厳罰化、暴行罪適用で逮捕 埼玉県上尾市の刑事事件に強い弁護士
今年4月25日、埼玉県警上尾警察署は、道路上で急ブレーキを繰り返すなどの危険な運転をしたとして、暴行罪の疑いで建設作業員の男性を逮捕しました。
警察の調べでは、被害者男性のドライブレコーダーや防犯カメラの映像などから被疑者が浮上しましたが、被疑者は容疑を否認しています。
いわゆる「あおり運転」に対して暴行罪の容疑で逮捕したのは埼玉県内で初めてといいます。
(平成30年4月25日産経ニュースの記事より引用しています。)
【不適切な自動車運転で暴行罪が成立?】
昨年6月に、神奈川県の東名高速で「あおり運転」が原因で夫婦が死亡する事故があり、社会問題になって以来、ドライブレコーダーの普及も加速し、自動車の運行を阻害したり運転手を危険に与える「あおり運転」に対して厳罰化の傾向が見られます。
実際、今年1月、警察庁は「あおり運転」に対しては、危険運転致死傷罪(妨害目的運転)や暴行罪など、あらゆる法令を駆使するよう全国の警察に厳罰化の指示していました。
自動車の運転について暴行罪と言うと不思議な感じがしますが、暴行罪における「暴行」とは、従来から「人の身体に向けた有形力の行使」と解されており、判例では、人と驚かせる目的で、その人の数歩手前を狙って石を投げつける行為も「暴行」に該当すると判断しており、これと並行して考えれば、通常の自動車の運転には不必要な急ブレーキによって後ろの車に物理的な圧力をかけることは「暴行」と言って間違いないでしょう。
暴行罪の法定刑は、2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金または拘留もしくは科料です。
上記刑事事件例のように、あおり運転による暴行の事実を否認している場合、理論的には事実を否認する以上、裁判外の和解である示談も不可能であり、起訴される可能性が高まると言えます。
埼玉県上尾市で「あおり運転」によって刑事事件化、または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警上尾警察署への初回接見費用:36,400円)