Archive for the ‘刑事事件’ Category
埼玉県本庄市でひき逃げで逮捕
埼玉県本庄市でひき逃げで逮捕
埼玉県本庄市の道路を車で走行していた会社員Aさんは、急に飛び出してきた小学生Vを轢いてしまったものの、事故を起こしてしまったパニックでひき逃げをしてしまいました。
Vは市内の病院に搬送されたものの、いまだ意識不明の重体です。
事故現場付近の目撃情報から、埼玉県警本庄警察署はひき逃げの可能性が高いと判断し、過失運転致傷罪および道路交通法違反の疑いで、ひき逃げ犯人の車と思われる自動車の追跡を続けています。
(フィクションです)
上記刑事事件例は、今年9月26日午後4時ごろ、大阪府堺市の市道で、横断歩道を渡っていた同区の小学3年(9歳)の男児が車にはねられ、足の骨を折るなどの重傷を負った件で、車が事故現場から逃走していることから、大阪府警堺警察署がひき逃げ事件として車の行方を追っている事案をモデルにしています。
警察によると、現場は片側1車線の信号機がある交差点で、逃げた車は黒色の軽乗用車との目撃情報があり、警察が付近の防犯カメラを回収するなどして捜査を進めています。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所さいたま支部に寄せられる交通犯罪の刑事事件のご相談では、過失運転致死傷罪および道路交通法違反(ひき逃げ、あて逃げ)などの交通犯罪を行ってしまったとご相談される方多くいっらっしゃいます。
ひき逃げや当て逃げについては、事故を起こしてしまった場合には速やかに警察や救急へ連絡しましょうと警察庁などが啓蒙活動を続けていますが、人身事故を起こしてしまったことに対して強い恐怖と後悔を覚え、事故発覚が怖くなってひき逃げしてしまう事案は依然として多く見受けられます。
弊所に寄せられたひき逃げ事案では、一度は逃げてしまったものの、警察に自ら出頭したり、時には弁護士も同行して出頭するなどして、人身事故を起こしてしまったことを捜査機関に認め、被疑者の身元や身元引受人などをしっかりと説明した上で、警察からの捜査に協力することをきちんと主張していくことで、捜査段階では逮捕を免れ、在宅のまま捜査が続けられるケースが多く存在します。
一般論として、ひき逃げを起こしてしまった場合に捜査機関から逮捕される場合の要因としては、被疑者が捜査機関に対して出頭をしないこと、つまり逃亡を続けていることや、被害者の被害が重大であること、事故現場の見分から判断して、例えば猛スピードによる衝突など、自動車運転上の過失が非常に大きいと判断される場合などでは、捜査機関は犯行の悪質性や今後の捜査に対する悪影響を考慮して被疑者の身柄確保(逮捕)に踏み切る可能性が高いと思われます。
交通犯罪に関する刑事事件は、被疑事実に対する認めまたは否認、被害の程度等によって、逮捕リスクが大きく変わる傾向がありますが、特に被害の甚大なひき逃げ事件では、一度被疑者が事故現場から逃走しているという事実も鑑み、逮捕リスクが高くなる傾向もあるため、刑事事件化した場合には、すぐに刑事事件に詳しい弁護士に相談することをお勧めします。
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埼玉県深谷市で元店員によるカード詐欺
埼玉県深谷市で元店員によるカード詐欺
埼玉県深谷市のコンビニ店で働いていた元店員で無職のAは、コンビニのアルバイト中に客Vが会計に使ったカードの情報を盗み取り、スマートフォン決済サービスに登録して、客本人になりすまして日用品などの買物をしていました。
Vがある日カードの利用履歴をチェックしたところ、身に覚えのないカード利用履歴が多数残っていたため、カードの情報が何者かに盗まれて詐欺に利用されているのではないかと埼玉県警深谷警察署に相談し、警察はカードの利用履歴と調べた結果、かつてVがカードを使用したコンビニ店の元店員がカード情報を悪用して詐欺に利用していることを突き止め、Aを詐欺罪および電磁的記録不正作出罪および同供用罪の疑いで逮捕しました。
警察の調べに対し、Aはカード詐欺の事実を認めています。
(フィクションです)
上記刑事事件例は、スマートフォン決済サービスで他人になりすまして買い物をしたとして、警視庁が、相模原市と東京都日野市に住む、いずれもアルバイトで19歳の少年2人を詐欺罪および電磁的記録不正作出罪・同供用罪の疑いで逮捕した事案をモデルにしています。
2人は飲食店でアルバイト中に客が会計に使ったカードの情報を盗み取り、決済サービスに登録して詐欺に利用していたとされています。
被疑者らは、昨年1月ごろ、日野市のコンビニエンスストアなどで、この客のカード情報を無断で登録したスマホ決済サービスを使い、イヤホンのほか、おにぎりやジュースといった飲食料品など計87点、数万円分を購入したとされています。
被疑者2人は同じ飲食店にアルバイトとして勤務しており、昨年12月から今年1月にかけ、同様の手口で客のカード情報を盗み取って買い物に使っていたことを認めている模様です。
上記刑事事件では、スマートフォン決済サービスという現代的ツールが使用されているために目新しい刑事事件に思われますが、犯罪の実態としては、他人のクレジットカードを無断で使用する従前から存在する詐欺手口と変わるところはありません。
この場合、本来決済サービスの登録者本人しか利用できないにも関わらず、不正な手段で入手した情報で登録者本人に成りすましてカードを利用していることが、カード会社および加盟店に対する詐欺罪を構成することになります。
また、決済サービス会社の事務処理を誤らせる目的で、そのサービス上の権利義務に関する事実証明(カード登録者の身元証明)に関する電磁的記録を不正に作った場合、電磁的記録不正作出罪(刑法第161条の2第1項)が成立することになり、また、その不正な電磁的記録を人の事務処理を誤らせる目的で事務処理に使用した場合にも同様の罪が成立します(同供用罪。同条第3項)。
実際の刑事事件では、未成年者(少年法上の少年)による犯罪であったため、事件は家庭裁判所に送られ少年らの処遇が決定されますが、成人の場合、電子的手段を利用した詐欺という性質上、示談をまとめることが難しいと予想され、高い確率で検察官が起訴して刑事裁判が開かれると思われます。
同じく、電子的手段を利用した詐欺という性質上、余罪は多数存在する場合が多く予想され、被害額が多額に上る可能性があり、前科を問わず実刑判決が下される可能性もあるため、このような詐欺罪および電磁的記録不正作出・同供用罪の刑事事件では、速やかに刑事事件の経験豊富な弁護士に事件を依頼し、速やかな被害の弁償と被害者感情を和らげる努力を開始し、公判開始に備えた十分な弁護活動を行っていくことが非常に重要です。
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埼玉県幸手市で車の走行妨害で暴行罪
埼玉県幸手市で車の走行妨害で暴行罪
埼玉県幸手市の道路において、自転車を運転している男性が故意に車道に飛び出してきて、自動車の走行を妨害しているとの通報が数多く寄せられるようになりました。
埼玉県警幸手警察署が捜査を開始したところ、ドライビングレコーダーに記録された映像から一人の男性Aが割り出されたため、警察は故意に不法な威力を用いて自動車の走行を妨害したとして、Aを暴行罪の疑いで逮捕しました。
(フィクションです)
上記刑事事件例は、埼玉県桶川市で、車の目の前にわざと飛び出して急ブレーキをかけさせたとして暴行罪の疑いで男性が逮捕された事案をモデルにしています。
警察の調べに対し、男性は「運転手の驚く顔を見ると、楽しくなる」や「イライラも解消する」と事実を認める供述をしており、「ほかにも何件かやっている」とも話していて、警察は余罪を調べています。
※この事件は弊所で受任した事案ではございません。
自転車を運転して、走行している自動車を妨害することをもって「暴行」と言うと不思議な感じがしますが、暴行罪における「暴行」とは、従来から「人の身体に向けた有形力の行使」と解されており、判例では、人と驚かせる目的で、その人の数歩手前を狙って石を投げつける行為も「暴行」に該当すると判断しており、これと並行して考えれば、道路の運行上不必要な飛び出し行為等によって、自動車や自転車あるいは歩行者に対して、物理的な圧力をかけることは「暴行」と言って間違いないでしょう。
暴行罪の法定刑は、2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金または拘留もしくは科料です(刑法第208条)。
刑事弁護の実務上では、暴行罪程度の罪の重さの刑事事件であれば、被疑者が被疑事実を認め、被害者に対する示談が成立していれば、検察官は不起訴処分とする可能性が極めて大きいと思われます。
ただし、被疑者自身が被疑事実を否認している場合には示談という弁護活動を行うことができないのが通常であり、検察官が起訴して公開の刑事裁判において被疑事実の存否を争うことになるでしょう。
また、暴行の犯行態様が悪質で、被害者が極めて大きな処罰感情を抱いている場合であるとか、上記刑事事件例のように、余罪が多数存在しうる、つまり被害者が多数存在しうる暴行罪の場合では、示談に要する示談金額も多額になり、その結果、全体としての示談の成功確率が下がることは否定できないと言えます。
このような暴行罪の刑事事件では、速やかに刑事事件の示談の経験豊富な弁護士に事件を依頼し、速やかな被害の弁償と被害者感情を和らげる努力をすることで不起訴処分を目指していくことを強くお勧め致します。
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埼玉県新座市で児童虐待で逮捕
埼玉県新座市で児童虐待で逮捕
埼玉県新座市在住の建設作業員Aさんは、交際相手Bの息子V(5歳)とともに3人で生活していたところ、Vが再三の注意にも関わらず言うことを聞かずに暴れていたため、頭にきてVの頬を何度も叩きました。
これによりVは口から血を出して気絶したため、出血に驚いたBが救急車を呼び、搬送先の医者は児童虐待の可能性があるとして埼玉県警新座警察署に通告したため、Aさんは傷害罪の疑いで逮捕されました。
警察の調べに対し、Aさんは被疑事実を認めています。
(フィクションです。)
上記刑事事件例は、交際相手の4歳の長男の腹を殴るなどして腹部に2週間のけがを負わせ、室外に長男を全裸で立たせて突き飛ばす等の暴行を加えたとして、福岡県警西警察署が今年9月18日、住所不定無職の21歳男性を傷害罪および暴行罪の疑いで逮捕した事案をモデルにしています。
警察によると、長男は全身に複数のあざなどがあり、日常的な暴行を受けていた疑いがあると見られていますが、警察の調べに対し、被疑者は「やっていない」と事実を否認している模様です。
警察や福岡市こども総合相談センターによると、被疑者は今年5月から母子と同居しており、8月下旬、センターに匿名の情報提供があり、長男の状態を調査したセンターが9月2日、警察に「虐待されている疑いがある」と通報した経緯があり、現在長男はセンターに保護されています。
【児童虐待の現状】
昨年1年間に全国の警察が摘発した児童虐待事件は1380件で、被害に遭った18歳未満の子どもは1394人にのぼり、ともに過去最多を記録しました。
児童虐待の被害にあった子どものうち36人が亡くなっており、昨今の東京都目黒区での保護責任者遺棄致死事件や、千葉県野田市の傷害致死事件等の社会的話題となった悲しい事件の影響もあり、昨今では体罰の可否を条例で規制するという議論も出始めています。
このような状況の中、捜査機関は、家庭内における子どもに対する体罰や児童虐待の「疑い」や「可能性」にも敏感になっており、昨今では子どもが負傷した搬送された医療機関から、警察や児童相談所に通報・通告する協定を結ぶことが増加した結果、刑事事件化の可能性がある子どもに対する暴行に対して、逮捕に踏み切る事案も増加しています。
児童虐待による刑事事件では、被疑者と被害者が同一の住居で居住することが通常であり、捜査機関は、在宅のまま捜査を進めたのでは、被疑者が再度被害者に犯行を行ったり、または、被害者に対して口裏合わせをして自分に有利な証言をさせて捜査を妨害するおそれが高いことから、事実の発覚と同時に、すばやく逮捕に移ることが非常に多く見受けられます。
他方で、親が逮捕されることは、逮捕に引き続き勾留が認められ身体拘束が長期化することによって、その親が仕事を辞職せざるを得なくなる場合が高まり、結局、子どもに対する経済的な負担として跳ね返ってくる側面もあるため、親が暴行罪ないし傷害罪で逮捕されてしまった場合であっても、逃亡や罪証(証拠)隠滅の恐れがなく、子どもへの暴行をさせない環境を整備することで、早期に被疑者の身柄を解放する余地が残されています。
このような事案では、子どもに対する暴行罪や傷害罪で逮捕された事案を数多く経験する、刑事事件専門の弁護士に相談し、早期に身柄解放の活動を行ってもらうことが大切です。
埼玉県新座市で子どもに対する暴行で傷害罪等により刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所への初回無料の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
埼玉県さいたま市の公園での酔って迷惑行為で逮捕
埼玉県さいたま市の公園で酔って迷惑行為で逮捕
<事例1>
埼玉県さいたま市大宮区の公園において、スーツを着た会社員らしき男性が大量のビールを飲んで通行人に迷惑行為を行っているとの通報がありました。
埼玉県警大宮警察署の警察官が現場へ駆けつけたところ、50代ぐらいのスーツを着た男性Aが、酔って別の男性の胸倉を掴んでいたため、警察はAを取り押さえ暴行罪の疑いでAを現行犯逮捕しました。
<事例2>
埼玉県さいたま市大宮区の公園において、60から70代くらいの高齢者男性が集まって大量のビールを飲んで騒ぐ迷惑行為をしているとの通報がありました。
埼玉県警大宮警察署の警察官が現場へ駆けつけたところ、酔った高齢男性2名が掴み合いの喧嘩をしていたため、警察は喧嘩していた男性2名を傷害罪の疑いで現行犯逮捕しました。
(フィクションです)
上記刑事事件例は、今年9月19日の西日本新聞社の記事における、福岡市西区のJR筑肥線姪浜駅前のベンチで、中高年の集団が昼間から酒を飲んで騒ぐなどする迷惑行為が頻発しているとの記事をモデルにしています。
記事によれば、福岡西警察署を中心に、今年110番や苦情は31件、逮捕者は40代から70代の延べ10人に上り、多くの事案において、男女十数人の集まりで、5人前後が連日のようにベンチに陣取って迷惑行為を行っていることから刑事事件化に至っているとされています。
具体的な通報や苦情の内容としては、「酔っぱらいが寝ている」「けんかが起きている」というもので、前述の男女十数人の集団が、近くの店で酒を購入してベンチで酒宴を行い、酔って仲間内でけんかしたり、通行人に絡んだりする行為が4年ほど前から繰り返し行われているとされています。
警察は取り締まりを強化し、今年8月下旬、仲間内で殴り合ったとして傷害罪の疑いで男2人を逮捕しました。
また、9月中旬には、ベンチに座っていた仲間を引きずり下ろした男性を、暴行罪の疑いで逮捕しました。
この集団の中には、昨年4月から今年6月までに、暴行罪などの疑いで計5回も逮捕された60代男性もいるといわれています。
このような悪質かつ頻繁な迷惑行為の現状から、警察は今年7月、管理者である区役所にベンチの撤去を要請し、区役所やJR九州などと会議を開き対策の検討を始めた模様です。
公衆の場において酔って迷惑行為を行い刑事事件化してしまう例は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にも頻繁にご相談いただいております。
酔って店の看板などを壊してしまう器物損壊罪などの例であれば、逮捕には至らず警察から呼び出しを受けて刑事手続が進行する在宅事件となる場合もありますが、通行人に対する暴行罪や傷害罪、あるいはあまりに騒がしい迷惑行為によって通行人や目撃者から110番通報されてしまった事案などでは、警察が逮捕に踏み切る例も珍しくありません。
また、たとえ在宅事件の場合でも、刑事手続において何の対応も行わなければ数十万円の罰金命令が言い渡され、前科を負うこともあるでしょう。
このような事案では、他人の身体や財産に被害を生じさせてしまったのであれば、速やかに刑事事件の示談の経験豊富な弁護士に事件を依頼し、速やかな被害の弁償と被害者感情を和らげる努力をすることで不起訴処分を目指していくことを強くお勧め致します。
埼玉県さいたま市の公園等で酔って迷惑行為をして刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回無料相談や初回接見サービスをご検討ください。
埼玉県本庄市で少年による性犯罪
埼玉県本庄市で少年による性犯罪
<事例1>
埼玉県本庄市在住の高校生Aさん(17歳)は、市内のスーパーマーケットにおいて、上りエスカレーターの下から女性客のスカート下をスマートフォンのカメラ機能で撮影しようとしていたところを店員に発見され取り押さえられました。
Aさんは駆けつけた埼玉県警児玉警察署の警察官によって埼玉県迷惑行為防止条例違反の疑いで逮捕され、Aさんが逮捕されたと連絡を受けた家族は、Aさんがどのような処分を受けることになるのか不安となり、刑事事件に詳しい弁護士に相談することにしました。
<事例2>
埼玉県本庄市在住の高校生Aさん(18歳)は、市内の公衆トイレにおいて、盗撮用のカメラを設置するために女性用トイレに侵入しようとしたところを通行人に目撃され、通報を受けた埼玉県警児玉警察署がAさんの身元を特定したうえで、Aさんを建造物侵入罪の疑いで事情聴取する必要があるとして警察署への出頭を求めました。
この事実を知った家族は、Aさんが今後どのような処分を受けることになるのか不安となり、刑事事件に詳しい弁護士に相談することにしました。
(フィクションです)
満20歳に満たない少年(女子も含みます)が起こした犯罪、または今後起こすおそれのある犯罪を少年事件といいます。
少年事件と刑事事件では、その手続きの目的が大きく異なります。
少年事件では、罪を犯した事実の認定と並行して、少年の更生のための環境づくりが求められます。
他方、刑事事件では、罪を犯したかどうかを見極め、罪を犯したと認められる相当の理由がある者を処罰します。
少年事件と刑事事件では、手続きの目的自体が異なるため、どちらの手続きが被疑者にとって有利であるか、どちらの処分が重くなるかという点は一概には言えません。
少年事件の場合、前科がつくというリスクは無くなりますが、家庭裁判所の判断によっては、少年の身体拘束を含む更生措置を受けることがあり得ます。
特に、性犯罪の少年事件においては、今の環境のままでは本人の性意識の更生が難しいと判断された場合には、少年院送致が決定される場合もあり得ます。
他方、刑事事件の場合、早期の示談成立によって不起訴を勝ち取ることができれば、そのまま社会生活に戻ることができる反面、そもそも被疑事実を否認していたり、示談が成立しなかったり、あるいは被害が大きすぎたり犯罪態様が悪質な場合には、公開の刑事裁判を開かれることも覚悟する必要が出てきます。
このような複雑な事案では、弁護人は被疑者およびそのご家族の意向を斟酌し、依頼者にとって最善の方法で弁護活動を行います。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件および少年事件のみ扱う法律事務所であり、上記刑事事件例のような盗撮や性犯罪目的の住居(建造物)侵入の事案を含めて、多くの刑事事件および少年事件で実績を挙げています。
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埼玉県さいたま市で若者・少年による特殊詐欺
埼玉県さいたま市で若者・少年による特殊詐欺
埼玉県さいたま市在住の高校生Aさん(16歳)は、普段から小中学校時代の地元の友人らと遊んでいましたが、ある日、地元の不良少年のグループに属する先輩から「割のいいアルバイト」を勧められました。
しかし、そのアルバイトの実態が昨今話題の特殊詐欺ではないかと不安になったため、Aさんは誘いを断ったところ、不良グループの先輩から強く脅されたため、断ることができずにアルバイトを引き受けることになりました。
Aさんは、指示されたとおり、スーツを着て高齢の女性Vさんから封筒を受け取ろうとしたところ、待ち構えていた埼玉県警岩槻警察署の警察官によって取り押さえられ、詐欺未遂罪の現行犯で逮捕されました。
Aさんの両親は、息子が詐欺行為に加担したと聞いて大変ショックを受け、Aさんの今後の学生生活を心配して、刑事事件・少年事件に強い弁護士に依頼することにしました。
(フィクションです。)
上記刑事事件例は、親族に成り済まして高齢者から現金をだまし取ろうとしたとして、今年8月25日までに、埼玉県警捜査2課と川口警察署、蕨警察署、千葉県警の合同捜査本部が、住居職業不詳の20代男性4人を詐欺未遂罪の疑いで逮捕し、さいたま地方検察庁に送致した事案をモデルにしています。
被疑者らは特殊詐欺のかけ子グループとして、埼玉県内や東京都内のビジネスホテルを拠点に犯行を繰り返していたとみられ、警察の合同捜査本部は特殊詐欺グループの実態の全容解明を進めています(この事件は弊所で受任したものではございません)。
特殊詐欺被害の実態が十分に周知されてきた現在、捜査機関による取締の強化や厳しい処罰が行われていますが、特殊詐欺被害の件数は未だに若干の増加傾向にあるようです。
特に、集団による特殊詐欺グループにおいて、受け子や出し子として最前線で犯行を行う者が、未成年者(少年法上の少年)または20代半ばまでの若者であることが非常に多く、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所さいたま支部においても、多くの法律相談や初回接見のご依頼を頂いております。
そして、そのような特殊詐欺グループの実態として昨今問題視されている点として、特殊詐欺の人員を調達する「リクルーター」と呼ばれる者が、地域の不良グループに影響を及ぼして、そのグループ内の先輩・後輩の上下関係を利用して、立場が下の者に対して特殊詐欺への加担を勧誘したり、強要したりするケースがあります。
特に、特殊詐欺に加担することを拒否したり躊躇する者に対して、暴力的な言動で強要したり、時には暴行を振るうこともあり、そのような背景から暴行罪、傷害罪で立件した例も見受けられます。
教育心理学的には、特に少年や若者は、他者へ同調して人間関係の安定を図る傾向が強く、特に立場が上の者に対して強く反対することが難しいとされており、地域的なネットワークから疎外されるという強迫観念もあり、意にそぐわないまま特殊詐欺に加担してしまう懸念が強く、このような特殊詐欺の事例では、より一層若者や少年や若者の立場を効果的に代弁することができる、刑事事件・少年事件の経験豊富な弁護士に依頼することが大切です。
埼玉県さいたま市で、若者・少年による特殊詐欺で刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回無料の法律相談または初回接見サービスをご利用ください。
埼玉県春日部市で酔って喧嘩で傷害致死罪
埼玉県春日部市で酔って喧嘩で傷害致死罪
ある朝、埼玉県春日部市の路上において、会社員男性Vさんが顔から血を流して死亡しているのを、通勤途中の会社員が発見して埼玉県警春日部警察署に通報しました。
Vさんには顔や腹を殴られた形跡があり、また、死亡前に大量の酒を飲んだものと見られ、腹を殴られた際に吐き出した吐瀉物がVさんの喉を塞いで窒息させたことが死亡の原因と見られています。
警察は、昨晩、酒に酔ったVさんと喧嘩をしていた男性の身元の特定し、酒に酔ったVさんに殴る蹴る等の傷害を負わせ、もって死亡させた疑いがあるとして、市内に住む会社員Aさんを傷害致死罪の疑いで逮捕しました。
警察の調べに対し、Aさんは、2人とも酔っ払っていて喧嘩になり、お互いが殴る蹴るの暴行を加えたと認めてるものの、相手を死亡をさせるつもりはなかったと供述しています。
(※フィクションです)
刑法第205条によれば、身体を傷害し、よって人を死亡させた者は、3年以上の有期懲役に処するとしています(傷害致死罪)。
もともと、傷害罪(刑法第204条)が成立するにあたっては、犯人は被害者に対して暴行を行う故意さえあれた足り、傷害の結果が生ずることの予見可能性は不要であるとされています(最高裁判例)。
ゆえに、刑法学では、「傷害罪は暴行罪(刑法第208条)の結果的加重犯」と言われます。
そして同様に、傷害致死罪の成立にあたって、犯人が被害者に暴行を加えることについて故意は必要であるものの、その傷害結果が致死を引き起こすことの予見可能性は不要であるとされています(最高裁判例)。
ゆえに、傷害致死罪が成立するにあたっては、犯人は、被害者に対して暴行を行う故意さえあれば足り、その暴行の結果傷害を引き起こし、その傷害が致死に繋がることのどちらの予見可能性も不要となります。
傷害致死罪の疑いで刑事事件化した場合、人の死を引き起こした重大犯罪であることから、極めて高い確率で被疑者が逮捕や勾留される可能性があり、事件が検察官に送致された後には、検察官は起訴することが見込まれます。
傷害致死罪の刑事事件で起訴された場合、傷害致死罪の法定刑の下限は懲役3年であるため、通常、裁判員裁判が認められることになるでしょう。
裁判員裁判では、有権者である市民の中から裁判員が選任され、裁判員は裁判官とともに証拠調べを行い、有罪か有罪でないかの判断と、有罪である場合にどの程度の刑で処断するかを判断します。
従来の裁判では、多数の刑事事件の量刑を判断してきた裁判官が、法律の安定性を目指して「量刑相場」を形成し、安定した法律判断を下してきました。
しかし、裁判員制度は、裁判官の判断に市民の意見を加えることを目的に制度化されたものですので、裁判員裁判では必ずしも従来の量刑相場に従う義務はなく、2009年に青森地裁で行われた強盗強姦被告事件では、量刑相場の2倍を超える非常に重い刑が科されたことも記憶に新しいところです。
裁判員裁判制度は、2009年に施行されて以来、現在でも判例の積み重ねによる研究が進行しているところであり、従来の「量刑相場」では必ずしも正確な判決の見通しが難しい側面があります。
このように裁判員裁判に対象になりうる傷害致死罪の刑事事件では、刑事事件専門の弁護士の力を借りることを強くお勧め致します。
埼玉県春日部市で裁判員裁判の対象になり得る傷害致死罪で刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回無料相談や初回接見サービスをご検討ください。
埼玉県久喜市でモデルガンを使ったあおり運転
埼玉県久喜市でモデルガンを使ったあおり運転
ある夜、埼玉県在住の会社員Vさんが、埼玉県久喜市の道路を自動車で走行していたところ、Vさんの後方を走っていた自動車AがハイビームのままVさんの自動車にぴったりと張り付くように運転してきました。
不穏な空気を感じ取ったVさんがスピードを上げてAを引き離そうとしたところ、Aは同じくスピードを上げてVさんにピッタリと張り付き、助手席にいた男が窓から身を乗り出してモデルガンをAさんの車に対して発砲してきました。
悪質なあおり運転に恐くなったVさんは、急遽行先を変更して、次の交差点を左折したためAを撒くことができましたが、翌日、Vさんはドライビングレコーダーの映像を埼玉県警久喜警察署に提出し、被害届を作成してもらいました。
警察は器物損壊罪および道路交通法違反(道路における禁止行為)の疑いで捜査を開始し、まもなく埼玉県在住の無職Aを同容疑で逮捕しました。
(フィクションです)
上記刑事事件例は、今年9月8日午前7時15分頃、愛知県の東名高速上り線で、後続車両からあおられ、車をモデルガンで撃たれたと、110番通報があり、愛知県警が器物損壊罪や道路交通法違反(道路における禁止行為)の疑いで捜査している事案をモデルにしたものです。
あおり運転の状況が動画で撮影されており、横浜ナンバーの黒いワゴン車が、追い越し車線で男性の車に接近し、モデルガンのようなものを発射したり、クラクションを鳴らしたりしている様子が映っており、警察が被害者男性の車を確認したところ、モデルガンの弾が当たったような傷があったとのことです。
あおり運転に関して昨今では社会の関心と厳罰化への気運が高まっており、今年8月に茨城県の常磐道で男性が車を止めさせられて殴られるなど悪質なあおり運転も報道で大きく取り上げられ、警察庁が法改正による厳罰化を検討しています。
あおり運転厳罰化の問題に潜む背景として、現行法では、被害者の身体や車に接触することなく、被害者の車に対して危険な事故につながりかねない圧力をかける「あおり運転」行為について、道路交通法による罰則が甘すぎるとの共通認識があるように思われます。
道路交通法においては、「道路における禁止行為等」として第76条において、禁止行為の数点を列挙しています。
基本的には、道路における他の自動車や交通ルールを阻害する行為は禁止するというコンセプトで様々な行為が列挙されており、例えば、交通の妨害となるような方法で物件をみだりに道路に置いてはならないとか、道路上で物を投げること等を規定しており、具体的には、「石、ガラスびん、金属片その他道路上の人若しくは車両等を損傷するおそれのある物件を投げ、又は発射すること。」や、それ以外のものについて「道路において進行中の車両等から物件を投げること。」は何人もしてはならないと規定しており、5万円以下の罰金が科されることになります。
このように道路交通法だけでは、昨今多く報道される悪質なあおり運転を処罰するのに不十分であるとの認識が広がっており、あおり運転による悲惨な死亡事故から世論の捜査機関に対する厳罰を求める声が高まった事実も相まって、危険な幅寄せを行ったり、進路をふさいで停車させたり等のあおり運転に対して、暴行罪や強要罪の疑いで逮捕する事例が増加しており、捜査機関は道路交通法違反では不十分とされる悪質なあおり運転に対して、現行の刑法規定を積極的に適用して、あおり運転撲滅に向けて厳しい態度を取っています。
今後、道路交通法の改正に向けて、より一層あおり運転に対する摘発や厳しい処罰が予想されますので、刑事事件化した場合には、刑事事件に長けた弁護士に依頼することで、少しでも最善の結果を獲得できるよう方策を尽くすことをお勧め致します。
埼玉県久喜市でモデルガンを使ったあおり運転等で刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回接見サービスをご利用ください。
埼玉県行田市で車を奪う強盗事件
埼玉県行田市で車を奪う強盗事件
ある深夜、埼玉県行田市のコンビニにおいて、会社員Vさんがコンビニ駐車場に店を止めて車から降りようとしたところ、見知らぬ男Aが「降りろ、降りろ」とVさんを脅してVさんを車から引きずりおろし、Vさんの車を奪ってそのまま車に乗って逃走しました。
Vさんはコンビニ店に助けを求め、車を奪われたと110番通報を行いました。
Vさんは駆けつけた埼玉県警行田警察署の警察官に事情を説明し、警察署に同行して被害届を提出し、警察は強盗罪の疑いでAの行方を追い始めました。
(フィクションです)
上記刑事事件例は、今年9月7日午後6時頃、岐阜県可児市今渡のコンビニ駐車場で、軽乗用車に乗っていた女性が、男に「降りろ、降りろ」と脅され、車から引きずり下ろされ、車を奪われた強盗事件をモデルにしています。
被害者女性は、強盗の際に腕に擦り傷を負っており、警察の発表によると、事件発生後まもなく美濃加茂市本郷町の駐車場で奪われた車が発見されました。
強盗犯人はの容貌は外国人風で、身長約170ほどで、警察は強盗事件として男の行方を追っています。
強盗とは、暴行または脅迫を用いて、他人の財物を奪う(強取)する行為を言い、強盗罪は5年以上の有期懲役という非常に重い法定刑で処罰されます(刑法第236条第1項)。
さらに、強盗によって人を負傷させた場合には、無期または6年以上の懲役、死亡させたときは死刑または無期懲役と罪が加重されます(刑法第240条)。
刑罰の執行猶予制度には、前科や前に言い渡された刑に関する要件の他に、今回起こしてしまった事件の法定刑が、3年以下の懲役もしくは禁錮、または50万円以下の罰金である場合に、被疑者・被告人の情状を考慮して刑の全部の執行を猶予することができるとされています(刑法第25条第1項)。
つまり、強盗罪の疑いで検察官によって起訴され、裁判所が強盗罪の成立を認定した場合には、事実上、確実に実刑判決が下ることになると言えます。
ただし、強盗の被害者に対して示談が成立する可能性がまったく無いかと言えばそういう訳でもなく、確かに強盗罪という重大事件であることから被害者の処罰感情が非常に大きい傾向は否定できないものの、被害者に対する示談が成立し、犯罪の情状において酌量できる事情として減刑(酌量減軽、刑法第66条)が適用された刑事裁判例も見受けられます。
強盗罪のような財産犯罪で最も重大な刑事事件であっても、刑事事件に長けた弁護士に依頼することで、少しでも最善の結果を獲得できる可能性を高めることは可能です。
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