騒音騒ぎで喧嘩となり殺人未遂罪で逮捕 埼玉県比企郡の刑事事件弁護士に接見依頼
埼玉県比企郡の飲食店で働くAさんは、店の前で大きな排気音を立てるバイクに乗って集合している少年たちに対して、強い口調ですぐに立ち退くよう告げたところ、Aさんと少年らは喧嘩となり、Aさんは持参したナイフで少年Vの腹を刺したため、目撃者が警察に通報し、駆けつけた埼玉県警小川警察署の警察官によってAさんは殺人未遂罪の疑いで緊急逮捕されました。
警察の調べに対し、Aさんは「相手が集団だったので護身用に刃物を持っていた。Vを刺すつもりはなかった」と供述しています。
(平成30年11月5日朝日新聞の記事を元に、場所や事実等を変更したフィクションです。)
【衝動的な暴力で故意を否認?殺人未遂罪の場合】
上記刑事事件例は、バイク音がうるさいとの理由で、路上にいた作業員の少年をサバイバルナイフで刺した疑いがあるとして、名古屋市の無職男性が殺人未遂罪の疑いで緊急逮捕された事案をモデルにしています。
少年は左胸を刺されて1~2週間の負傷で命に別状はありませんでしたが、被疑者はバイク音がうるさいのを注意する意図で、殺すつもりはなかったと殺人の故意を否認しています。
一般に、犯罪の成立には故意が必要とされており(刑法第38条第1項)、殺人罪の成立に際しても、人を殺す故意(殺意)が要求されます。
上記事件では被疑者は被害者に対する殺意(殺人の故意)を否認しているようですが、判例では、自分の行為によって他人の死の結果が生じることを意図することに留まらず、その可能性があることを予見しながらあえて行為を行った場合にも殺意(殺人の故意)は認められると解しています。
よって、被害者に対してナイフで切りつけることによって、その結果、当たれば死ぬかもしれないと予見し、その上で行為に及んでいる以上、殺人行為の実行着手を否定することはできず、殺人未遂罪が成立することを免れることは難しいでしょう。。
殺人罪の法定刑は、死刑または無期もしくは5年以上の懲役であり、その未遂罪であっても、重い処罰が下ることが予想されるため、殺人未遂罪の疑いで逮捕された場合には、刑事事件弁護士に接見を依頼し、弁護士の適切な助言を受け、不当に自分が不利とならないよう捜査対応を行うことが望ましいでしょう。
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(埼玉県警小川警察署への初回接見費用:42,100円)