埼玉県越谷市の強盗致傷罪

2019-03-23

埼玉県越谷市の強盗致傷罪

埼玉県越谷市在住の無職Aさんは、金に困って手っ取り早く現金を得る方法としてパチンコ店の景品交換所の現金を奪うことを計画しました。
Aさんは越谷市内のパチンコ店を観察し、午前の特定の時間に前日の売上を職員が回収していることを突き止め、この回収作業中に現金を奪うことを考えましたが、いざ現金を奪う際、職員が防犯対策のため複数名で行動していることから、やむを得ず現金をもっている職員Vに対して体当たりをして、職員らが動揺している間にパチンコ店の売上金1000万円がはいった袋を奪って逃走しました。
パチンコ店からの強盗被害の通報を受けた埼玉県警越谷警察署は、現場付近の防犯カメラからAさんの身元を特定し、Aさんを強盗致傷罪の疑いで逮捕しました。
(フィクションです。)

上記刑事事件例は、昨年10月、愛知県知立市のパチンコ店の駐車場で現金3千万円が奪われた事件で、30代の男性2名が強盗致傷罪の疑いで逮捕された事案をモデルにしています。
警察によると、2人は共謀して、知立市のパチンコ店の駐車場で、パチンコ景品卸業の会社員男性に背後から体当たりし、売上金3千万円が入ったバッグを奪って逃げた疑いがあり、被害者の男性は軽傷を負ったようです。
被疑者らは知人同士であり、一方が事実を認めているものの、他方は事実を否認しています。
現場周辺の防犯カメラの映像などから2人が捜査線上に浮上したといい、警察は動機や金の使途を調べています。

暴行または脅迫を用いて他人の財物を強取することを強盗と言い、5年以上の有期懲役が科されます(強盗罪。刑法第236条)。

強盗における暴行または脅迫とは、それによって被害者の反抗を抑圧するに足る程度の客観的な基準によって決定されるものであり、具体的な個々の事案における被害者の主観によって決まるものではないとされています(最高裁判例)。

判例によれば、匕首(刃物)を示して脅す行為や、自動車による歩行者へのひったくり等において自動車で被害者をひきずる行為等について、相手方の犯行を抑圧するに足りる暴行または脅迫と認定しています。

そして、その暴行や脅迫の行動によって、相手方に傷害を負わせてしまった場合、強盗致傷罪として刑罰が加重され、無期または6年以上の懲役が科されることになります(刑法第240条)。

ただし、強盗における暴行には、故意の有無や行為の態様によっては、実際に相手方の犯行を抑圧するためになされた暴行または脅迫であるのか不明なものがあり、特に、被疑者が財物を奪った後に逃走する際に追跡してきたものから逃げるために行った暴行(事後強盗)については、犯行を抑圧するに足りる程度と言ってよいものか疑義が生ずるケースがしばしば見受けられます。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所さいたま支部では、当初強盗致傷罪逮捕され刑事事件化した事例で、被疑者の暴行の意図や程度からして、被害者の反抗を抑圧するに足りる暴行ではなく、事実上は窃盗罪と、その犯行後の逃走過程において警備員に負傷させてしまったに過ぎないものと主張を続け、強盗罪(事後強盗)を窃盗罪および傷害罪へ罪状変更させたうえで、傷害罪については被害者の警備員と示談に成功して、検察官による公判請求(起訴)を回避できた事例もございます。

強盗罪刑事事件では、法定刑の重大な罪ゆえ慎重な捜査対応が必要であることに加え、前述のように事実認定の過程でより軽い罪状への変更を求める主張を行う等、弁護士刑事事件の経験がものを言う場面が多々ありますので、このような事案では刑事事件を専門とする弁護士への依頼が最も望ましいと考えます。

埼玉県越谷市強盗致傷罪刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所への初回無料の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
埼玉県警越谷警察署への初回接見費用:40,200円)

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