埼玉県本庄市の保護者・監護者による性犯罪と刑事責任
埼玉県本庄市在住の女子高校生Vさんは、養父Aさんによるわいせつ行為に悩まされており、勇気を出して埼玉県警児玉警察署で性犯罪被害の相談をすることにしました。
児玉警察署の警察官はVさんに親身になって相談に応じ、Vさんは児童相談所で一時的に保護されることになりました。
Aさんは監護者わいせつ罪の疑いで児玉警察署から取調べを受け、その後、書類送検されました。
(フィクションです。)
【社会問題化する保護者・監護者による子どもへの性犯罪】
昨今社会問題化しつつある保護者や監護者による子どもに対する性犯罪を規制するため、昨年の平成29年7月13日に改正刑法が施行され、監護者性交等罪や監護者わいせつ罪が新設されました。
これにより、18歳未満の児童を監護する者が、当該児童に対してその影響力に乗じ、性行為やわいせつ行為を行った場合、強制性交等罪や強制わいせつ罪と同様の刑を科されることになりました。
監護者性交等罪および監護者わいせつ罪の注目すべき点は、保護者や監護者は被害者である子どもに対し、大きな経済的・社会的影響力を持っていることに鑑み、強制性交等罪や強制わいせつ罪の成立に必要な要件である「暴行または脅迫」がなくても処罰する、という点にあります。
昨年の8月11日、同居する7歳の娘にわいせつな行為をしたとして、静岡県の男性が監護者わいせつ罪の疑いで逮捕されました。
上記刑事事件の経緯として、犯行当時、被害者の母親は家に不在で、犯行に気付いた母親が警察署に相談して刑事事件化したようです。
監護者性交等罪や監護者わいせつ罪のように、加害者と被害者が住居を同じくする刑事事件では、類型的に罪証隠滅のおそれが高いと判断され、逮捕および勾留のリスクが非常に高くなります。
被疑事実を認めるにせよ否認するにせよ、刑事事件化した段階で、すぐに刑事事件の経験豊富な弁護士に相談し、身柄解放や捜査対応の弁護活動を依頼することを強くお勧め致します。
埼玉県本庄市の保護者・監護者による子どもに対する性犯罪で刑事事件化してお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警児玉警察署への初回接見費用:44,760円)