アダルト動画サイト退会費用を要求する詐欺罪 埼玉県川越市の刑事事件弁護士
埼玉県川越市在住のフリーターVさんは、インターネット上で登録していたアダルト動画サイトを退会した直後、「契約者都合による本サイトの退会の場合、10万円のお振込みが必要です。お振込みがない場合、退会申請は無効となり、翌月以降も利用料金を請求させていただきます。」とのメールが届いたため、メール指定の宛先に10万円のギフトカードを送りました。
その後、同様の被害が埼玉県内で相次ぎ、埼玉県警川越警察署は、虚偽のメールでサイトの退会希望者から金を支払わせたとして、Aさんら6人の男性を詐欺罪の疑いで逮捕しました。
(平成30年10月10日日テレNEWS24の記事を元に、場所等の事実を変更したフィクションです。)
上記刑事事件例は、今年10月10日、「アダルト動画サイトの退会費用として必要だ」などとウソをついて女性におよそ19万円分のギフトカードを買わせてだまし取ったなどとして、男8人が警視庁に詐欺罪の疑いで逮捕された事案をモデルにしています。
警察の調べでは、被疑者らは詐欺の被疑事実を否認していますが、被疑者らによる同様の手口により、先月9月だけで約200件、およそ4000万円ほどの被害が出ていると見て、余罪の追及する方針です。
詐欺罪を定める刑法第246条は、人を欺いて財物を交付させた場合、10年以下の懲役を科しています。
「人を欺」くとは、これにより被害者が財産的処分行為をしてしまうに足りる錯誤に陥る必要があり、言い換えれば、被害者が真実を知れば財物の交付をしなかったであろう重要事項について人を欺くことが必要であると解されています。
上記刑事事件例の場合、利用者は退会費用を払わなければアダルト動画サイトを退会することができず、翌月以降も利用料が徴収されてしまうと錯誤に陥ったためにギフトカードを送付したのであり、本来退会費用は不必要と分かっていれば支払うはずはないため、詐欺罪が成立することは免れないと考えられます。
このような複数の被疑者(共犯)による詐欺罪で被疑事実を否認する事案では、口裏合わせによる罪証(証拠)隠滅が強く懸念され、逮捕後の勾留が決定する可能性が極めて高いため、早い段階から刑事事件に強い弁護士に相談し、適切な捜査対応を知る必要があるでしょう。
埼玉県川越市で、アダルト動画サイトの退会費用を要求する詐欺罪で刑事事件化または逮捕されてしまった方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回無料の法律相談、または初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警川越警察署への初回接見費用:38,700円)