危険な自動車運転で殺人未遂罪? 埼玉県寄居町の刑事事件専門弁護士に相談
<事例1>
5月1日、バイク1台を囲んで話していた19~45歳の男性6人に軽乗用車で突っ込み殺害しようとしたとして、殺人未遂罪の疑いで無職の男性が逮捕されました。
(5月2日の千葉日報の記事より抜粋しました。)
<事例2>
会社員Aさんが自動車を運転していると、その運転が蛇行していることを理由に埼玉県警寄居警察署のパトカーに止められました。
警察官がAさんに対して呼気検査の任意協力を求めると、酒気帯び運転の発覚を恐れたAさんは急いで自動車を発進させ、危うく前方にいた警察官にぶつかりそうになりました。
その後、Aさんは追跡してきた警察官によって、公務執行妨害罪および殺人未遂罪の疑いで現行犯逮捕されました。
(フィクションです。)
【殺人の故意と殺人未遂罪】
一般に、犯罪の成立には罪を犯す意思(故意)が必要とされ(刑法第38条)、刑法199条の殺人罪の成立にも、殺人の故意が必要とされます。
殺人の故意は無かったものの、故意ある暴行により人を傷害し、結果死に至らしめた場合には傷害致死罪(刑法205条)、暴行の故意なく人を死に至らしめた場合には、過失致死罪(210条)や業務上過失致死罪等(211条)が成立します。
上記刑事事件事例1では、自動車で人を轢き殺すという殺人の故意が認められるので、殺人未遂罪が成立することに疑問はありません。
では、刑事事件事例2のように、警察官に対する明確な殺人の故意があるわけでは無い場合に、なぜ殺人未遂罪が成立しうるのでしょうか。
この点、殺人の故意とは、明確に人を殺すという意思は勿論ですが、この行為により人を殺してしまうかもしれないという可能性の認識があれば足りると解されています。
故に、前方の警察官を轢いてしまう可能性を認識しながら、逃走を優先して危険な自動車運転に及んだ点で、殺人の可能性の認識があると言え、殺人未遂罪が成立する余地があります。
殺人未遂罪で起訴された場合、実刑の可能性が高く予想されるため、刑事事件の早い段階で刑事事件を得意とする弁護士にご相談ください。
埼玉県寄居町で危険な自動車運転等により殺人未遂罪の刑事事件でお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警寄居警察署への初回接見費用:42,560円)