埼玉県寄居町でパトカーから逃走した交通犯罪
埼玉県寄居町在住の会社員Aさんは、市内を自動車で走行中、一方通行の道路であると知りながら、その道を避けて遠回りすることが面倒くさくなり、一方通行道路の出口から自動車を進入して自動車を走らせていたところ、巡回中の埼玉県警寄居警察署のパトカーに発見され、パトカーはサイレンを鳴らしてAさんに停止するよう追跡してきました。
警察沙汰になることを恐れたAさんは、スピードを上げてパトカーから逃走し、前を走っていた自動車に衝突してその運転手Vさんに頚部捻挫の負傷を負わせながらも逃走し、交差点を曲がろうとしたところを曲がり切れず電柱に衝突して停止しました。
追跡してきたパトカーにより事故処理が行われ、寄居警察署に連行されたAさんは、道路交通法違反(通行禁止、ひき逃げ)と自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで逮捕されました。
(※フィクションです)
上記刑事事件例は、今年6月2日午後7時頃、パトカーに通行禁止区域を走行しているところを発見されてサイレンを鳴らしながら追われているところを、他の自動車と衝突しながら逃走し、事故を起こして停止したとして、道路交通法違反(通行禁止、ひき逃げ)と自動車運転処罰法違反(過失運転致傷罪)の疑いで逮捕された事案をモデルにしています。
警察の調べによると、大阪市中央区上本町西の路上で、大阪府警天王寺署のパトカーが通行禁止区域を走行する軽乗用車を発見して停止するよう求めたところ、軽乗用車は約900メートル逃走し、途中でタクシーと衝突しつつさらに逃走を続け、近くの雑居ビル1階の金属製の防護柵に突っ込み停止したようです。
警察の調べに対し、被疑者は容疑を認め、「サイレンを鳴らされてびっくりした。職務質問をされるのが嫌だった」と供述しており、この事故で、タクシーの運転手の男性が首に軽傷を負いました。
道路交通法によれば、「歩行者又は車両等は、道路標識等によりその通行を禁止されている道路又はその部分を通行してはならない。」と通行禁止の規定を設けており、通常であれば、基礎点数2点の行政処分および5000円から9000円の反則金の納付(車種によって異なります)によって処分が終了します。
しかし、現時点で過去の点数が残ってる方や行政処分歴がある方などで、特に仕事上自動車の運転等が必須で絶対に免許停止になりたくない人などが、警察による交通違反の指摘を恐れて、自動車で逃走してしまうことが起こります。
このような場合、警察等から逃走する運転手は、平常心を失って注意力が散漫であり、かつ、猛スピードで逃走することが通常であり、この段階で、法定速度違反や信号無視等の道路交通法違反の罪を犯すだけでなく、他の自動車との接触事故を起こして相手を負傷させたり、時には死亡させてしまったして、過失運転致死傷罪が成立してより重い罪が成立することも十分考えられます。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所さいたま支部にご相談いただいた交通犯罪の案件では、ほぼすべてが過失運転致死傷罪等の人の生命や身体の法益を侵害する形で刑事事件化した案件であり、このような場合、被害者に対する謝罪や示談、見舞金(謝罪金)等の経験が豊富な刑事事件弁護士に頼ることで、刑事処分においてより良い結果につながると考えます。
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