埼玉県さいたま市で外国人被疑者の落書きで逮捕
埼玉県さいたま市に住む女性Bさんは、外国籍の男性Aさんと昨年結婚しました。
ある日、埼玉県警大宮警察署からBさんのもとに電話がかかってきて、Aさんが深夜にJR大宮駅の車両基地に侵入し、電車車両に着色スプレーを用いて落書きをした疑いがあるとして、建造物侵入罪および器物損壊罪の疑いで逮捕したと連絡がありました。
Aさんは外国語講師として真面目に勤めており、Aさんがそのような犯罪を犯したとは信じられないBさんは、埼玉県で刑事事件を専門とする弁護士事務所を検索し、警察署への接見を依頼してAさんの言い分を知るとともに、今後の事件の見通しをしるために、弁護士に警察署留置所への接見を依頼することにしました。
(フィクションです。)
上記刑事事件例は、東京メトロ丸ノ内線の車両に落書きをしたとして、オーストラリア国籍の男性被疑者が建造物侵入罪および器物損壊罪の疑いで逮捕された事案をモデルにしています。
警察の調べでは、上記被疑者は、他の人物と共謀して、東京メトロ小石川車両基地に侵入し、丸ノ内線の2車両の側面にスプレーで落書きをした疑いがあり、その犯行の様子を写した防犯カメラの映像などから、他に複数の外国人共犯者が関与した疑いがあるとされていますが、当該被疑者は、逮捕事実について「全く知らない」と全面的に否認しています。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所さいたま支部にも、外国人被疑者による犯罪の嫌疑で刑事事件化または逮捕されてしまった方のご相談をしばしば承ります。
相談者の方は、被疑者の配偶者である場合や、親、子、または、同郷の外国人コミュニティの方が相談や接見の依頼をされることが多いです。
外国人被疑者による刑事事件において、相談者が特に心配している点として、外国人ゆえに通常の刑事手続よりも不利な扱いが生じるのかという点と、刑事手続の長期化(特に、逮捕や勾留によって身体拘束が長引く場合)の外国人在留資格への悪影響が生じるのかという点が挙げられます。
外国人の刑事手続では、被疑者本人の日本語の習熟度によって、捜査機関は通訳を手配して取調べを行っており、被疑者の権利を保全する弁護士も、各地域の弁護士会や法テラス等に登録した司法通訳者を伴って接見を行うことが実務上行われているため、私選弁護人の場合には通訳料負担が増えることを以外では、特に外国人であることによる刑事手続上の負担はないと思われます。
ただ、特に慎重な対応が必要となるのが、刑罰法令違反の事実が入国管理上の退去強制手続きにおいて、マイナスの情状として考慮されることがある点です。
特に、在留特別許可の判断では、刑罰法規違反の内容の重大性や悪質性が考慮されることがあり、被疑者段階で刑事弁護人に弁護活動をしてもらい、不起訴処分を獲得することが後々非常に役立つことがあるでしょう。
上記刑事事件例で取り上げた、電車に対するスプレーの落書きの場合は若干特殊な事情ですが、一般に、器物損壊罪は被害者に対する示談さえ成立すれば、被害者は刑事告訴をしない(または取り下げる)ために、検察官は不起訴処分とすることになるため、刑事事件の示談に強い弁護士に依頼して早期に事件を解決するメリットが非常に大きいと言えます。
埼玉県さいたま市で外国人被疑者の落書きで刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所への初回無料の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警大宮警察署への初回接見費用:35,500円)