埼玉県川口市でOB訪問で性的暴行
<事例1>
埼玉県川口市在住の大手商社勤務のAさんは、OB訪問アプリを経由してOB訪問に訪れた大学3年生の女子Vさんに対して、最初は喫茶店で会社の勤務実態等について話していたものの、「君は見込みがある。踏み込んだ内容を聞きたいなら場所を移して話そう」と言ってVさんを自宅に誘い、VさんがOBに対して強い態度に出られないことを利用して、自分と性行為をするよう働きかけました。
Vさんは動揺しつつも「できません」と断っていたところ、業を煮やしたAさんはVさんに無理矢理キスをしたり、胸や尻を触る等のわいせつ行為を行ったところ、VさんはAさん宅から逃げ出しました。
ショックと強い憤りを感じたVさんは、埼玉県警川口警察署に対して、AさんのOB訪問時のわいせつ行為の被害を訴えたところ、警察はAさんを強制わいせつ罪の疑いで逮捕しました。
警察の調べに対し、Aさんは「同意はあった」と供述し、被疑事実を否認しています。
<事例2>
埼玉県川口市在住の大手商社勤務のAさんは、OB訪問アプリを経由してOB訪問に訪れた大学3年生の女子Vさんに対して、2人で居酒屋で話し合っていた際に、Vさんの隙を見てVさんの飲み物に睡眠薬を混ぜ、Vさんが泥酔に似た状態で半ば睡眠状態に入っている状況を利用し、Vさんを介抱する名目でVさんを自宅に連れ帰り、意識のほとんどないVさんに対してわいせつ行為を行い、その様子を写真や動画で撮影しました。
その後、睡眠中にわいせつ行為をされたことに気付いたVさんは、ショックと強い憤りを覚え、埼玉県警川口警察署に対して、AさんのOB訪問時のわいせつ行為の被害を訴えたところ、警察はAさんを準強制わいせつ罪の疑いで逮捕しました。
(フィクションです。)
【OB訪問アプリの流行~上の立場を利用した性犯罪~】
従来は、大学の学生課等が仲介となり、希望する就職先に勤める卒業生(OB)との話し合いの場を設けたり、仲介したりしていましたが、昨今では会員登録性のOB訪問アプリが就職活動を行う大学生の間で利用されるようになってきています。
ただ、OB訪問アプリ、OBマッチングサイト等に会員登録している内、およそ8割が社会人男性と言われており、昨今では、OB訪問アプリを通じて個人的に話し合いの場を設けた社会人男性が、就活生である大学生女子に対して、上の立場であることを利用して性的な誘いをしたり、セクハラをしたり、さらに悪いことに、性犯罪を行い刑事事件化する例も見受けられるようになってきました。
実際、今年3月26日、就職活動でOB訪問を受けた女子大学生を泥酔させて宿泊先に侵入して性的暴行を加えたとして、大手商社元社員の男性が準強制性交罪と窃盗罪などの疑いで逮捕されました。
警察の調べに対し、被疑者は「間違いありません」と事実を認めているようです。
強制わいせつ罪(刑法第176条)および準強制わいせつ罪(刑法第178条第1項)では、6月以上10年以下の懲役という法定刑が定められており、刑事事件化した場合には、被害者との示談が成立しない場合には、極めて高い確率で検察官が起訴することが予想されます。
強制わいせつ罪等の性犯罪事件では、当然、被害者は被疑者(加害者)に対して強い嫌悪感や怒りを覚えており、被疑者ないしその家族等が直接示談を申し入れるということは事実上不可能です。
このような場合、性犯罪の刑事事件で示談交渉の経験豊富な弁護士に示談を依頼し、条件や示談金について意向を確認しながら、辛抱強い示談交渉を続けることが最も有効な弁護活動になります。
埼玉県川口市でOB訪問における性的暴行、性犯罪で刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所への初回無料の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警川口警察署への初回接見費用:36,600円)