宅配ボックスの商品を窃盗して逮捕 埼玉県さいたま市の刑事事件専門の弁護士
埼玉県さいたま市在住の会社員Aさんは、自宅マンションの宅配ボックスに届いた別の部屋に住む男性Vさんの高級紳士靴(約16万円相当)を盗んだとして、埼玉県警浦和西警察署によって窃盗罪の疑いで逮捕されました。
Vさんが、同種の靴がネット上で売買されたことに気づき、この出品者の別の品を購入したところ、差出人が同じマンションの住人だったことが逮捕につながりました。
(平成30年5月31日朝日新聞の記事を基に、場所等の一部事実を変更しています。)
【ネット売買時代の新たな財産犯罪】
2017年におけるネット通販市場は16.5兆円であり、前年の15.1兆円ほどから約10%増加しており、今後も増加していくことが強く予想されます。
このネット通販の拡大により、マンション等の集合住宅では、宅配ボックスの設置が拡大しており、これに付随した宅配物への財産犯罪が懸念されます。
上記刑事事件例は、今年5月31日に京都市で発生した窃盗罪の逮捕事案を基にしていますが、実際の刑事事件では、被疑者は被害者男性が購入した英国ブランドの靴と形崩れを防ぐ「シューキーパー」を盗んだ疑いで窃盗罪で逮捕され、調べに対して「間違いない」と容疑を認めているようです。
なお、この事件における宅配ボックスにはカードキーが必要とされ、被害者がこれを紛失していたことから、他人の宅配ボックスの荷物を窃盗するためのカードキーの窃盗という可能性もあり得ます。
窃盗罪における「財物」とは、窃取可能なものであればすべて財物に該当するとされ、例えば他人の財産を盗む前提でその家の鍵を窃取することも窃盗罪が成立することから、今後は宅配物を窃盗するための鍵やカードキーの窃盗という新たな形の窃盗罪が増加するかもしれません。
窃盗罪の刑事事件では、被害者に対する示談が効果的ですが、加害者が直接被害者に示談を申し出ることは事実上不可能ですので、刑事事件の示談の経験豊富な弁護士に事件を依頼することが望ましいでしょう。
埼玉県さいたま市で他人の宅配ボックスの商品を窃盗して逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警浦和西警察署への初回接見費用:36,400円)