集配業者が特殊詐欺に加担して逮捕 埼玉県新座市の刑事事件に強い弁護士
郵便局から業務委託を受けた都内の集配業者が、架空請求詐欺事件で「ゆうパック」で送られた現金の回収役をしたとして、今年6月27日、埼玉県警新座警察署は、集配業者3人を詐欺罪の容疑で逮捕しました。
被疑者らは配達前に現金入りのゆうパックを回収する一方、配達伝票にサインを記入して郵便局へ提出していました。
埼玉県警は、現金を配達先で受け取る際に摘発されないための新手口とみて、警戒を強めています。
(平成30年6月28日朝日新聞の記事を元に、場所等の事実を一部変更しています。)
【集配業者にまで拡大する大規模な特殊詐欺集団】
特殊詐欺集団による詐欺罪について、過去の刑事事件ブログで何度か取り上げていますが、上記詐欺事件は、詐欺手口がますます狡猾かつ洗練化、大規模化していることを示す衝撃的なニュースと言えるでしょう。
警察の調べによると、被疑者らは共謀して、弁護士になりすまして静岡県の高齢女性に電話をかけ、現金をゆうパックで都内の集合住宅へ送るよう指示し、送られてきた現金600万円を詐取した疑いがあり、その指定住所が、被疑者らによる集配担当地域だったということです。
今年の5月末、名古屋市の高齢女性が上記と同様の方法で現金を要求される被害があり、愛知県警が「だまされたふり作戦」で捜査を行ったところ、現金の送り先に荷物が届かないのに、郵便局の記録が「配達済み」となったため、集配業者の詐欺罪関与が浮上したと言われています。
日本郵便によれば、被疑者らが経営する集配業者とは2013年4月に委託契約したとのことですが、外部委託では、事前に営業実態などを審査し、委託後も代表者と定期的に面談などをしたものの、詐欺集団によって郵便システムが悪用されていたことから、国民の信頼の失墜も大きいでしょう。
今後、詐欺集団に加担する外郭が拡大し、より詐欺罪で刑事事件化または逮捕される者が増加することも予想されます。
埼玉県新座市で、集配業者等が特殊詐欺に加担して刑事事件化または逮捕された場合は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警新座警察署への初回接見費用:38,700円)