埼玉県狭山市で刃物で切りつけ殺人未遂罪で逮捕

埼玉県狭山市で刃物で切りつけ殺人未遂罪で逮捕

強い恨みや通り魔的な犯行として、刃物で人を切りつけることによって生じる刑事責任ついて、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所さいたま支部が解説します。

<事件例>

埼玉県狭山市在住の無職Aさん(57歳)は、社会に対する不満から、誰でもよいから人を傷つけようと思い、狭山市の道路において、一人で歩いている女性Vさんに背後から近づき、所持していた刃物で背中を刺して、そのまま乗っていた原付自転車で逃走しました。
Vさんからの110番通報を受けた埼玉県警狭山警察署は迅速な捜査を開始し、捜査現場付近に戻っていたAさんに事情聴取を求めたところ、Aさんが事実を認めたため、Aさんを殺人未遂罪の疑いで緊急逮捕しました。
(フィクションです。)

上記刑事事件例は、令和2年4月30日午前9時半ごろ、東京都葛飾区南水元の警視庁亀有署南水元交番に刃物を持った男が押し入り、交番相談員の男性の背中や尻などを刃物切りつけたとして殺人未遂罪の疑いで現行犯逮捕された事案をモデルにしています。

犯行現場はJR金町駅から北に800メートルほど離れた団地などが並ぶ住宅街で、被疑者は犯行後、交番から一時逃走したものの、すぐに追いかけた警察官らに約400メートル離れたマンションで確保され、殺人未遂罪の疑いなどで現行犯逮捕されたとのことです。
刃物切り付けられた相談員は救急搬送されたものの意識はあり、命に別条はないとのことです。

逮捕された被疑者は、逮捕直後には「催眠術にかけられた」などと意味不明な供述をしたものの、その後は警察の調べに対して黙秘している模様です。

【刃物を用いた通り魔的犯行】

一般的に、通りすがりに人に不意に危害を加える者を言います。
主に、通り魔は、①人の多いところで単発または複数の犯行を行うタイプと、②時間や場所を変えて散発的に犯行を行うタイプに分かれます。

一言で通り魔事件と言っても、加害者の犯行の動機によって成立する犯罪が変わり得る場合があり、人を殺すつもり、または殺してしまうかもしれないという認識をもって通り魔事件を行えば、多くの場合、傷害罪より重い殺人未遂罪が成立すると考えられます。

殺人未遂罪、傷害罪、暴行罪などの個人に対する犯罪は、被害者ごとに犯罪が成立するので、併合罪(45条)として、2つ以上の罪で有期懲役にする場合、その最も重い罪について定めた刑の長期に、その2分の1を加えたものが長期となります。

実際の事件例では、殺人未遂罪および銃刀法違反で懲役5年が科された例、同じ罪状で懲役7年が科された例、傷害罪および銃刀法違反で懲役1年6月執行猶予5年が科された例などがあります。

自分のご家族が逮捕されてしまった場合、特に通り魔事件のように重大事件であれば尚更、初回接見サービスをお勧めします。
これにより、刑事事件専門の弊所弁護士が、被疑者の方に今後の刑事事件についての見通しを説明し、取調べに対する助言等を行います。
懲役刑が言い渡される可能性が高い通り魔事件では、事件の初期段階から弁護士に動いてもらい、捜査機関の不当な取調べで不利な供述を取られないようにすることが後の刑事手続きで重要となります。

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