埼玉県川口市で高額被害額の万引き(窃盗)で逮捕

2019-12-19

埼玉県川口市で高額被害額の万引き(窃盗)で逮捕

財産犯罪で最も検挙件数が多く、一般的とも言える万引き窃盗罪)の刑事事件について、余罪多数などにより被害高額になるケースの刑事責任について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所さいたま支部が解説します。

【事件例】
埼玉県川口市に住むフィリピン国籍の主婦Aさん(26歳)は、埼玉県内のフィリピン人ネットワークを通じた大規模な万引き窃盗罪)の協力体制に参加し、過去に何度も万引き窃盗)を行っては、仲間に盗品を譲渡する代わりに報酬を得るなどしていました。
このたび、Aさんが埼玉県川口市のドラッグストアで高額の化粧品を万引き窃盗)したところ、店の警備員に取り押さえられ、埼玉県警川口警察署によって窃盗罪の疑いで現行犯逮捕されました。
警察の調べにより、Aさんは同じドラッグストアで過去に100件以上の万引き窃盗)を繰り返していたことが判明し、概算で被害額は500万円を超えると見られています。
また、Aさんの携帯電話からは、盗品と譲渡したり売買するフィリピン人同士のメッセージが複数発見されたことから、窃盗罪の共犯者や盗品譲受け等罪の被疑者が存在するとみて、捜査網を拡大しています。
(フィクションです。)

上記刑事事件例は、今年12月17日、静岡県警富士宮警察署が、窃盗罪の疑いで今年9月に逮捕され、現在公判中のベトナム国籍の女性被告人(21歳)が、昨年10月以降、関東地方を中心とする1都9県のドラッグストアで万引き窃盗)を繰り返していたことが判明した事実をモデルにしています。
警察では、合計161件の万引き窃盗罪)の余罪を摘発し、被害は化粧品など計約8300点で、総額約2800万円に上ると見られています。

富士宮警察署によると、被告人女性は東京都葛飾区の無職のベトナム人で、他にも複数の共犯者がいるとみて調べを進めています。

【法定刑の幅広い窃盗罪】

他人の財物を窃取することを窃盗罪と言い、10年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます(刑法第235条)。

個人の財産所有が認められた近代以降、個人の財産に対する適切な支配権や占有権を認めることは、個人の生活や経済的基盤を保護するうえで非常に重要となりました。

他方、ひとくちに「財産」と言っても、非常に高額な物から非常に安価なものまで幅広く存在するため、窃盗罪の法定刑については、その犯行態様の悪質性や被害額の程度、前科の有無や回数などによって柔軟に刑事罰の変化させられるよう、比較的幅の広い法定刑が定められるようになったと考えられています。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所さいたま支部にも、様々な万引き窃盗罪)の法律相談が寄せられており、例えば、スーパーなどで数百円程度のお惣菜を万引き窃盗)してしまった高齢者の方や、本や音楽等の嗜好品(数千円程度)を万引き窃盗)してしまった未成年者(少年法適用の「少年」)の方がいる一方、会社の金庫の現金数百万円を建造物侵入のうえで窃盗してしまった方や、複数の共犯者による中古車の計画的な窃盗や、どちらかと言うと「置き引き」ともいうべき計画的な窃盗罪などの悪質な態様の法律相談もしばしば寄せられています。

前者の比較的軽い万引き窃盗罪)の場合、示談の成立などの刑事弁護上の好材料があれば不起訴処分となる可能性が見込まれる反面、そのような材料がない場合には、罰金20~30万円程度が略式命令(被疑者が被疑事実を認めている場合に、公開の刑事裁判を開かず迅速に刑罰を言い渡す手続き)で言い渡されることが多く見受けられます。
少年事件の場合、よほど余罪が多数ある等の悪質なケースでない限り、事件が家庭裁判所に送致された場合でも、少年審判が不開始であったり、不処分と決定されることが多く見受けられます。

他方、後者の被害総額が高額窃盗罪や、犯行態様の悪質な窃盗罪などの場合、そもそも被害弁償や示談が困難であることも相まって、高い確率で検察官が起訴し、公開の刑事裁判となることが見込まれます。
量刑としては、執行猶予付き判決がつく場合もある反面、初犯でも1~3年ほどの実刑判決が下るケースも見受けられるため、刑事事件化の早い段階から、刑事事件に詳しい弁護士の助言を受け、適切な捜査対応の指導を受けたり、公判(裁判)を見据えた対応を考えておく必要があるでしょう。

埼玉県川口市高額被害額の万引き窃盗)で刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所への初回無料の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。

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