埼玉県春日部市のアクセル・ブレーキ踏み間違えの過失運転致傷罪
埼玉県春日部市在住の男性Aさん(68歳)は、市内にある銀行の支店に車で行ったものの、アクセルとブレーキを踏み間違え、銀行の側面のガラスを割って店内に突入し、中にいた利用客2名に対して、ガラス傷等による傷害を負わせてしまいました。
通報を受けて駆け付けた埼玉県警春日部警察署に対して、Aさんはアクセルとブレーキを踏み間違えたことを正直に伝えたところ、警察は、事故現場で証拠を収集したうえで、今後過失運転致傷罪の疑いで取調べのために呼び出すことがあると言って、家に帰されました。
Aさんは自動車保険の担当者に連絡し、対人・対物の損害賠償責任は無制限に補償されると聞いて安心しましたが、民事責任とは別に、どのような刑事責任を負うことになるのか不安となり、少しでも刑事処分が軽くなるよう努力したいと考え、交通事故の刑事事件に詳しい弁護士に相談することにしました。
(フィクションです。)
アクセルとブレーキのペダルを踏み違える事故は、2013年には6,448件発生し、その内死者は54人出ています。
過去5年間の交通事故の統計によると、人身事故件数はおよそ7,000件ほどで推移しており、アクセルとブレーキのペダルを踏み違える事故は、その約1%を占めることになります。
アクセルとブレーキのペダルを踏み違える事故は、高齢化社会の進行を背景に近年多発しているように見えますが、実は2004年の7,660件から2013年の6,402件へわずかですが減少しています。
たしかに60歳代以上の高齢者ドライバーの方がアクセルとブレーキのペダルを踏み違える事故を起こす割合が多い(合計約42%)のですが、運転技術や経験の浅い20代だけでも約22%がアクセルとブレーキのペダルを踏み違えて交通事故を起こしていることも注目に値します。
とはいえ、全体の人身事故件数が、上記2004~2013間で約84万件から約57万件(約33%)も減少しているのに対して、アクセルとブレーキのペダルの踏み間違い事故の減少率は小さいのため、相対的には増加傾向を示しています。
上記事故件数は、平均すると、日本全国で、毎日19件ほど起きていることになり、ニュースとして報道される事故以外にも多数起きているのが現状と言えます。
自動車運転死傷行為等処罰法(略称)によれば、自動車の運転上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた場合、7年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰金が科されますが、傷害が軽微な場合は、情状により、その刑を免除することができるとしています(第5条。過失運転致死傷罪)。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所さいたま支部では、多くの過失運転致死傷罪の法律相談を承り、受任に繋がった件数も多数ございます。
過失運転致死傷罪の刑事事件では、被疑事実を認めて捜査機関の取調べに積極的に協力することで、逮捕・勾留を回避し、在宅のまま捜査が続く傾向が強いです。
過失運転致死傷罪のような被害者の存在する交通犯罪の刑事事件に経験豊富な弊所刑事事件弁護士が、被害者の方への謝罪やお見舞金で誠意を尽くし、被害者の方から刑事処罰を求めない意向をいただいたことにより、不起訴処分につながった成功事例も多くございます。
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(埼玉県警春日部警察署への初回接見費用:38.200円)