ポイントサイトの虚偽特典による詐欺罪で逮捕 埼玉県さいたま市の刑事事件弁護士
埼玉県さいたま市のポイントサイト運営者Aさんら3名は、自社の運営するサイト上で、スマートフォンアプリへ登録すれば飲食店などで使える特典が得られると虚偽の説明を行い、閲覧者を有料アプリに契約させたとして、埼玉県警大宮東警察署によって詐欺罪の疑いで逮捕されました。
(平成30年9月26日朝日新聞の記事を元に、場所等の事実を変更したフィクションです。)
【ポイントサイトの詐欺罪初摘発】
上記刑事事件例は、今年9月26日、人気の焼き肉店やアニメに関する特典が得られると騙って、インターネットの有料アプリの利用代金を騙まし取ったとして、神奈川県警が、悪質なポイントサイトを運営していた複数の男らを、詐欺罪などの疑いで逮捕した事件をモデルにしています。
ポイントサイトとは、サイト利用者が、サイト内で買い物したりアンケートに答えたりすると所定のポイントがたまり、現金や電子マネーに換金できるというもので、サイト側は、利用者による買い物などの利用実績に応じ、広告費や手数料として事業者から成果報酬を得るというビジネスモデルとなっています。
警察は、有料アプリの登録誘導による利益だけでなく、上記のような広告費や手数料の拡大を狙って、虚偽の特典を騙って利用者の拡大を狙っていたと見ています。
上記事案では、被疑者らが提示した虚偽の特典がなければ、利用者らは有料アプリの登録を行わなかったであろう重要な事実に基づいて利用者らにアプリ登録料の支払いをさせており、被疑者らによる「欺罔行為」と被害者らの「損害」に因果関係が認められるため、刑法第246条の詐欺罪が成立することになります。
また、実際の刑事事件では、焼き肉チェーン店「牛角」や、人気SNSゲーム「ポケモンGO」等の虚偽の特典を商業的に利用していたことから、商標法違反の疑いもあるとして捜査が進んでいます。
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(埼玉県警大宮東警察署への初回接見費用:36,200円)