警察官から逃走して公務執行妨害罪で逮捕 埼玉県北葛飾郡の刑事事件弁護士
埼玉県在住の無職Aさんは、交際相手のBさんとともに、埼玉県北葛飾郡のコンビニにエンジンをつけたまま駐車してあったVさんの乗用車を窃取し、その盗難車に乗って逃走しました。
Vさんは埼玉県警杉戸警察署に通報し、連絡を受けた警察官がAさんに職務質問をしようとしたところ、Aさんは職務質問を逃れようと盗難車を急発進させて逃走しました。
その後、2キロほどパトカーの追跡を受けたのちに盗難車は停止し、AさんおよびBさんは、公務執行妨害罪の疑いで現行犯逮捕されました。
(2018年7月26日読売新聞の記事を元に、場所や犯行態様に変更を加えたフィクションです。)
【刑事責任を逃れようとさらに罪を重ねてしまう犯罪】
刑法第95条第1項は、公務員の職務執行に対して、暴行又は脅迫を加えた場合、3年以下の懲役もしくは禁錮、または50万円以下の罰金が科されます。
警察官による職務質問は、警察官職務執行法第2条1項を根拠とし、「何らかの犯罪」を疑うに足りる相当な場合に行われる行政警察活動であり、当然、公務執行妨害罪で保護されるべき職務です。
一般的に、犯罪の発覚を恐れる等の理由で、ただ単に警察官から逃走するだけでは刑法上の犯罪行為には該当しませんが、職務質問を振り切るため、少しでも警察官に対して直接であると間接であるとを問わず不法な有形力の行使があった場合には、公務執行妨害罪の成立する可能性が高いでしょう。
公務執行妨害罪は、個々の公務員に対する不法な侵害というよりも、円滑な公務の執行を保護する社会的法益の刑罰であるため、このような刑事事件では、示談の余地はなく、真摯の反省を示す情状主張が非常に重要であり、刑事事件を専門とする経験豊富な弁護士に弁護を依頼することをお勧めします。
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(埼玉県警杉戸警察署への初回接見費用:40,100円)