電車内での居眠り女性に対するわいせつ行為 埼玉県越谷市の性犯罪の刑事事件に強い弁護士
会社員Aさんは、会社の飲み会のため帰宅時間が遅くなり、東武鉄道伊勢崎線の最終電車に乗っていたところ、近くに酒に酔って居眠りしていた若い女性Vさんがいました。
Aさんは乗客が少ないことに乗じ、Vさんの隣に移動し、酒に酔って居眠りしていたVさんの上着のボタンを外し、胸を触りました。
被害に気付いたVさんは、大声をあげて周囲に助けを求め、次の駅でAさんは降ろされ、駅員が110番通報し、Aさんは準強制わいせつ罪の疑いで逮捕されました。
(平成30年9月21日産経デジタルの記事を元に、場所等の事実を変更したフィクションです。)
【眠っている女性に対する性犯罪】
上記刑事事件例は、JR大阪環状線大正-弁天町間を走行中の普通電車内で、酒に酔って居眠りしていた30代女性のブラウスのボタンを外し、胸を触ったとして、大阪市の男性が準強制わいせつ罪の疑いで逮捕された事件をモデルにしています。
刑法第178条では、人の心神喪失または抗拒不能に乗じたり、または人を心神喪失させ、もしくは抗拒不能にさせて、わいせつな行為をした場合、強制わいせつ罪と同じく6月以上10年以下の懲役を科すとしています。
本来、強制わいせつ罪では、被害者に対して暴行または脅迫を用いてわいせつな行為をすることが要件となっていますが、被害者の性的自由が侵害されやすい心神喪失や抗拒不能という状況をつくったり、利用したうえでわいせつ行為に及ぶことは、暴行・脅迫に比類するとして、同等の刑事責任を負うことになります。
上記刑事事件例のように、電車内での居眠りという抗拒不能状態を利用したわいせつ行為も従来からありますが、昨今では、強力な睡眠薬等を飲料に混ぜて女性を昏睡させてわいせつ行為におよぶデートレイプドラッグという例も話題になっています。
準強制わいせつ罪の刑事事件では、被疑事実の否認や、大筋のわいせつ行為は認めるものの、被害者と被疑者の供述が食い違う場合も多い傾向にあります。
被疑事実の一部否認の場合でも示談交渉が難しくなる場合もあり得ますので、このような事件は、刑事事件に詳しい弁護士に依頼し適切な対応を探っていくことが大切です。
埼玉県越谷市で、電車内での居眠り女性に対するわいせつ行為で刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警越谷警察署への初回接見費用:40,200円)