自殺を助けて自殺幇助罪で逮捕 埼玉県白岡市の刑事事件に強い弁護士
埼玉県白岡市在住の無職Vさんは、加齢と病気により手足の麻痺と慢性的な苦痛に悩まされ、困難な日常生活を送っていました。
その後、Vさんは自殺することを決意し、親友のAさんに悩みを打ち明けるとともに自殺の協力を仰ぎ、結果、利根川で入水自殺を遂げました。
埼玉県警久喜警察署がVさんの死因を調べているところ、第三者による自殺幇助の可能性が捜査線に浮かび、Aさんは警察に自殺幇助罪の疑いで逮捕されました。
(上記いずれもフィクションです。)
【高齢化社会の闇と刑事事件への発展】
介護疲れによる殺人や加齢による病気や苦痛による自殺などの痛ましい事件が報道で目立ちますが、今後、高齢化社会の進展とともにこのような刑事事件が増加するのでしょうか。
男性評論家が多摩川で死亡していた件について、知人男性2名がその自殺を手助けしたとして、今年4月5日に自殺幇助罪の疑いで逮捕されました。
警視庁によれば、男性評論家は多摩川において水死が原因で死亡したと見られ、現場付近に遺書も残されていましたが、男性評論家が病気の影響で手が不自由だったことから、多摩川への入水のために使用したロープの設置や装備が単独では不可能だったのではないかという線で捜査を進めた結果、自殺幇助罪の刑事事件の可能性が捜査線に浮上しました。
なお、自殺幇助罪の成立には、被害者が自殺の意味を理解し、自由に意思決定する能力が必要と解されています。
つまり、高齢による精神障害や認知症等によって通常の意思能力を失った被害者から、形式的に自殺の同意を得て死に至らしめたような場合は、自殺幇助罪ではなく、殺人罪が成立することになるでしょう。
自殺幇助罪の法定刑は、6月以上7年以下の懲役または禁錮ですが、自殺への関与の仕方や反省状況等の情状次第では、不起訴処分や執行猶予付き判決が下ることも十分あり得ますので、自殺幇助罪で刑事事件化した場合または逮捕された場合には、すぐに刑事事件に詳しい弁護士に相談または接見依頼をすることをお勧めします。
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(埼玉県警久喜警察署への初回接見費用:38,600円)