埼玉県所沢市の刑事事件に強い弁護士 性犯罪の冤罪事件で控訴
埼玉県所沢市在住の会社員Aさんは、女性に性的暴行を行ったとして強制性交等罪によって逮捕・起訴されました。
第一審のさいたま地方裁判所は、Aさんの有罪を認め、懲役5年の判決を下しました。
これに対してAさんはすぐに控訴し、強制性交等罪の証拠である被害者の着衣に付着した体液のDNAの再鑑定を依頼しました。
その結果、体液から検出されたDNAはAさんとは別人のものであることが判明しました。
弁護人は本件は冤罪事件の疑いがあるとして、再鑑定結果をもとに被害者の証言の矛盾点の洗い直しを行いました。
(※2016年1月の福岡高等裁判所宮崎支部の控訴審判決を一部改変したものです。)
【有罪率99.9%の司法制度と冤罪事件】
法務省がまとめた平成27年度の犯罪白書によると、平成26年の裁判確定人員は33万7749人で、無罪確定者は116人となっています。
つまり全体における有罪率は99.97%となっています。
この高い有罪率の根拠の一つとして、日本の検察官は捜査段階から慎重な捜査を行い、物的証拠や被疑者や関係者の証言を十分に揃え、有罪の合理的な理由があると判断した場合に限り公訴を提起(起訴)する運用を行っていることが挙げられます。
上記事件の冤罪の理由は、第一審では鹿児島県警察による鑑定では抽出されたDNAが微量のため型の鑑定ができなかったとして、これを被告人の体液と推認し、被害者の証言をもとに有罪判決に導いていったことです。
しかし、控訴審では著名な法医学者による再鑑定によりDNAの抽出に成功し、被告人とは異なるDNA型が検出されるに至りました。
被告人の代理人である弁護人は、このDNA鑑定をもとに、被害者の証言の矛盾点や不合理な点を指摘し、結果、控訴審では第一審を破棄し、逆転無罪となりました。
また、この事件では第一審の鑑定を行った鹿児島県警察が鑑定数値のメモを廃棄していたことが後から明らかになり、捜査機関の適切な対応が問題視されました。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は刑事事件のプロとして、被疑者・被告人の方の権利保護と真実の追求に全力を尽くします。
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(埼玉県警所沢警察署への初回接見サービス費用:40,800円)