【お客様アンケート】闇バイトで建造物侵入、窃盗、強盗未遂など 試験観察の末に保護観察処分
本件は、未成年男子の被疑者が、埼玉県を中心とした関東一円で活動する闇バイトに手を出してしまい、複数の財産犯罪や暴力犯罪に加担してしまった事案でした。
(弁護士契約の守秘義務の観点から、犯行の概要のみお伝えします。アンケートにも一部マスキングをしています。)

【弁護活動;少年に対する接見】
本事件では、少年が逮捕された段階で、弊所に弁護活動の委任契約となりました。
この少年は、埼玉県だけでなく、関東一円での闇バイトに関わってしまった結果、他県での再逮捕・再勾留もされました。
結果として、再逮捕および再勾留が2回行われたことなり、また、家庭裁判所に移った後も、被疑者段階でかなり長期にわたって勾留され続けることになりました。
少年が留置された場所も複数の県にまたがることになったため、本件では2名の弁護士が連携して少年の接見(面会)を定期的に行って対応いたしました。
弁護士間でしっかり連携をとり、それぞれの段階で少年の内省が深まっていく様子を精密に報告書に起案し、家庭裁判所に対して報告を行ってきました。
【弁護活動:示談に向けた取り組み】
少年事件においては、少年の更生を促し、二度と同様の事件を起こさないよう内省を深め、社会に対して悪影響を与える人物になる事が無いよう指導していくことが最も重要な指針です。
他方で、少年の犯罪によって実際に生じた損失等を弁償していく姿勢を示すことも重要であり、本事件では、少年の加担した複数の被害者様や、被害店舗に対して、真摯な謝罪と被害弁償を行ってきました。
本件では、合計5件分の被害について、被疑者様や被害店舗との示談を成立することができました。
【途中経過】
本件は、少年事件の中ではかなり違法性の高い部類の事案で、少年院送致の可能性は極めて高く見込まれていました。
弊所との弁護士契約を締結する際にも、契約者であるご両親にもしっかりと事実を説明し、それを承知の上でご契約いただき、それでもなお、熱心な弁護活動と付添人活動を続け、少年の内省を深める活動を行ってきました。
結果、家庭裁判所では少年の内省が深まったことに対する評価をいただくことができ、いったん、試験観察処分となり、長期の勾留から解放され、自宅での生活を許されるようになりました。
もちろん、試験観察中も内省を深める努力は継続し、弁護人(付添人)がその過程を綿密に報告書に起こして報告書や付添人意見書を作成し、来る少年審判の処分を待ちました。
【結果】
最終的に、本件は保護観察処分が決定しました。
当初は、非常に高い確率で少年院送致が見込まれていましたが、弁護人による粘り強い弁護活動及び付添人活動に加え、少年本人が、更生への強い反省や後悔などの内省を示すことができるようになる人間的成長を遂げ、それを少年のご両親が力強く支えることで、家庭裁判所に対して少年の更生への意欲を示すことができたと思われます。
もちろん、少年の行った事実は非常に違法性の高い犯罪行為であり、今後も保護観察処分を継続的に受け続けていくことで、少年は社会的責任を果たしていくことになります。
【少年事件の専門性の高い弁護士にご相談を】
少年院送致を回避したことは、あくまで複数の事情が精密に絡み合った結果であり、すべての闇バイトの重大少年事件でこのような最良の結果が出る訳ではありません。
しかし、本事件で少年が長期にわたって逮捕・勾留されていた中で、弁護人による指導や支援、ご家族による支えもあり、更生に向けて真剣な内省を深める取り組みを行い、劇的な人間的成長を遂げたように思われ、その点を家庭裁判所の調査官や裁判官に評価された点は間違いありません。
契約者である少年のお母様から、弊所の弁護士が熱心に活動した過程と、その結果について、非常に熱烈な感謝のお言葉をいただき、弊所の弁護活動・付添人活動に非常にご満足いただける結果となりました。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、日本で数少ない刑事事件・少年事件を全国規模で取り扱う弁護士事務所であり、当法律事務所さいたま支部は、大宮駅近くに事務所を構え、さいたま市を中心に埼玉県及び関東地方一円の刑事事件・少年事件を専門に取り扱う法律事務所です。
刑事事件・少年事件を専門とする弁護経験が豊富な弁護士が、初回の法律相談や接見から事件解決まで一貫して、適切な対応を致します。
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