自転車でひき逃げで逮捕 埼玉県川口市の刑事事件弁護士
埼玉県川口市在住の会社員Aさんは、会社帰りに酒を飲んで酔っ払い、歩くのが面倒くさくなり、路上に置いてあった自転車を窃取し、それに乗って家を帰ろうとしたところ、歩行者と勢いよくぶつかりましたが、自転車の窃盗が露見するのを恐れてそのまま自転車に乗って逃亡しました。
被害者は頭を強く打ち、搬送先の病院にて間もなく息を引き取りました。
翌日、埼玉県警武南警察署は、Aさんを窃盗罪、重過失致死罪および道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕しました。
警察の調べに対して、被疑者は事実を認めています。
(平成30年8月3日産経デジタルの記事を元に、場所等の事実を変更したフィクションです。)
【自転車での重大事故も厳罰化?】
上記刑事事件例は、8月2日、大阪市の会社員が、盗んだ自転車で男性をはねて死亡させ、ひき逃げしたとして、窃盗罪、重過失致死罪および道路交通法違反の疑いで逮捕された事件をモデルにしています。
刑法第211条は、業務上必要な注意を怠り人を死傷させた場合(業務上過失致死傷罪)、または重大な過失により人を死傷させた場合(重過失致死傷罪)、5年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰金が科せられます。
電動式自転車に乗りながらスマホ操作をしていた20歳の女子大生が、歩行中の77歳の女性と衝突し死亡させ、重過失致死罪が問われた事件で、被告人に対して検察官は禁錮2年を求刑したニュースが記憶に新しいところですが、自転車のあまりに不注意な運転による死亡や負傷事故に対して、今後重過失致死傷罪が適用されていくだろうと予想されます。
なお、本件では、ひき逃げによる道路交通法違反の罪も同時に問われており、こちらも5年以下の懲役または50万円以下の罰金という重い罪が問われます。
埼玉県では、今年4月1日の埼玉県自転車の安全な利用の促進に関する条例改正により、自転車利用者等の自転車損害保険の加入義務等が規定されました。
日常で発生しうる損害賠償リスクはこのような保険等でリスク回避をしつつ、刑事責任リスクについては刑事事件を専門とする弁護士に相談するようにしましょう。
埼玉県川口市で、自転車のひき逃げで刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警武南警察署への初回接見費用:38,400円)