悪戯で電車を止めて逮捕 埼玉県鴻巣市の刑事事件専門の弁護士
踏切の非常ボタンを押してJR高崎線の運行を妨げたとして、埼玉県警鴻巣警察署は、会社員の男性を威力業務妨害罪の疑いで逮捕しました。
警察の調べによると、被疑者は交通上の異常が無いにも関わらず踏切脇に設置してある非常ボタンを押し、高崎線下り電車を約11分間停車させて電車の運行を妨害しました。
被疑者は威力業務妨害の事実を認め、「むしゃくしゃしてストレス発散のためにやった」と供述しています。
(平成30年5月31日朝日新聞の記事を参考にしています。)
【悪戯・嫌がらせで刑事事件に発展】
上記刑事事件では、正当な理由なく電車の停止ボタンを押して電車を止める行為について威力業務妨害罪を適用しています。
刑法234条は、威力を用いて人の業務を妨害した者に対して、3年以下の懲役または50万円以下の罰金を定めています。
ここで言う「威力」とは、判例によれば、一般に人の意思を圧迫するに足る有形・無形の勢力を言うとされています。
より具体的に言えば、妨害される業務に携わる人々に対して、その業務を停止するに足りる程度の何らかの働きかけを行いことを言います。
上記刑事事件のように、公共交通機関に対する悪戯や嫌がらせ目的で業務妨害罪を行った場合、業務妨害による影響範囲は大きくなりがちで、かつ、目撃者や防犯カメラによる証拠収集の可能性も高く、それゆえ捜査機関による捜査は厳しくなり、逮捕の必要性が高くなると考えられます。
また、よほど軽微な罪であるとか、証拠収集が終了した事件等を除いて、多くの事件では被疑者の逃亡や証拠隠滅を阻止するために、逮捕に引き続き、最大10日間の勾留が必要と判断される可能性もあります。
逮捕され、身柄を拘束されてしまった刑事事件では、できるだけ早く刑事事件に強い弁護士に相談し、身柄解放に向けた活動を開始することが望ましいでしょう。
埼玉県鴻巣市で悪戯で電車を止めて威力業務妨害罪で逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
(埼玉県警鴻巣警察署への初回接見費用:37,700円)